Implicit - 日大反則タックル問題の本質

「やらないと意味がない」
「できませんでは済まされない。」
「分かってるな」
これに対する説明が
⇒「指導者による指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていた」
ですから、選手は切り捨てられたのでしょうか。
日大アメフト問題で、悪質タックルをした宮川泰介選手が記者会見を行いました。20歳の大学生がよくがんばったと思います。
一連の経緯を見ていると、こういうボキャブラリーが思い浮かびます。
implicit
【形容詞】 暗黙の
【形容詞】 暗黙の
implicitの基本的なコンセプトは、「直接は言っていないが、言外に含んだ~」ということで、
名詞⇒implication「暗示、含蓄」
動詞⇒imply「暗に伝える、ほのめかす」
というように別の品詞もあります。
ちなみに、implicitの反意語はexplicit「明確な、あからさまな」です。
ことばというものは、同じことを伝えるにも直接的だったり間接的だったり、いろんな言い方があるものです。
日大監督やコーチがおこなったのは、まさに「暗黙の命令」でしょう。
指導者側は相手に怪我をさせるようimplicit instruction「暗黙的な指導」を行っていたのであり、選手側はそれに従うしかないというimplicit obedience「絶対的服従」を強いられていたというのが、この問題の構図でしょう。
なお、後者のimplicitは「絶対的な」と訳します。いちいち命令しなくても、有無を言わさず服従させるという意味です。
体育会系にはごく普通にある話かもしれませんが、ルールに則るというスポーツの根幹を逸脱してしまうと、「儲かればいいじゃん」という悪徳商人と何ら変わりはありませんよね。
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