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厚労省の「概算要求」過去最大、コロナ対策費用

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ある意味、予想通りの流れです。

コロナ対策による医療機関への補助などで費用がかさむことが予想されますが、厚生労働省の来年度予算の概算要求額が32兆9895億円で、過去最大となる見通しです。

今回はこの「概算要求」、ニュースでよく耳にするものの、何のことかわからない。ましてや英語でどういうのか?そんな疑問をお持ちの方にご説明します。


 概算要求 
annual budgetary requests


日本語に惑わされないようにしてください。

「概算要求」とは、毎年
8月末(今年は例外的に9月)にいろんな中央省庁が来年度予算に確保したい予算を財務省に要求(お願い)するものです。

赤字をまとめると「毎年の予算要求」ですよね。日本で使われる専門用語の英訳は、内容本位で訳されているものが多いのです。漢字に惑わされてはいけません。

単に budget requests と呼ぶこともあります。



こちらの記事から英語を拾っておきましょう。


Japan’s Ministry of Finance is set to seek about $242 billion in debt servicing for the fiscal year from next April 1, up for a third straight year on a budget-request basis.

日本の財務省は、来年4月1日からの会計年度に、国債費約2420億ドルを求める予定だ。これは概算要求ベースで3年連続の上昇となる。

 debt servicing costs  
国債費・公債費
 budget-request basis  
概算要求ベース・予算要求ベース



私は記者時代に、財務省の担当をやっていた時期がありました。9月から12月下旬にかけては毎年の予算策定のシーズンとされ、役人も担当記者もてんてこまいの時期になります。

ここから「財布のひも」を握る財務官僚と各省庁との間で、予算要求額をめぐる攻防が始まるのです。

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