和製英語探検隊 - ブランク

Kabukiza Theatre reopens after five-month coronavirus hiatus https://t.co/C2YmGp0NTO
— The Japan Times (@japantimes) August 1, 2020
コロナの影響で公演を休止していた銀座の歌舞伎座が、5カ月のブランクを経て再開というニュースです!
この「ブランク」は典型的な和製英語なのですが、意識していましたか?
実のところ、ブランクに対応する英語表現はたくさんあり、1語でコレだと限るのは簡単ではありません。
自然な英語では、「~ぶり」、「「~を経て」、といった表現に置き換えるのが通常です。
after + 期間
もっとも簡潔なのがこの表現。期間には年、月、日などを入れればよいのです。
The U.S. fast-food chain returned to the Japanese market after seven years.
そのアメリカのファストフードチェーンは、7年ぶりに日本市場に戻ってきた。
なお、このように置き換えても大丈夫です。
after + 期間 + of absence
(期間)の不在を経て
先ほどの例文は
after seven years of absence または
after seven years' absence
とすることができます。
次に、レベルアップ編です。こちらはご存じでしょうか?少し文語的な単語かもしれません。
hiatus 隔たり、中断、休止
(ハイエイタスのように発音します)
hiatus は解剖学においては「裂孔(れっこう)」というのでしょうか、臓器に裂け目や穴があいた状態を指すようですが、そちらは聞いたことがあるよという程度で構いません。
通常の英語では「時間的な中断・停止」という意味が中心です。
a X-year hiatus
X year's hiatus
X年間の中断・停止
などのように使います。
見出しのポイント
Kabukiza Theatre reopens after five-month coronavirus hiatus
歌舞伎座が5カ月のコロナウイルスによる休止を経て再開
見出しですから冠詞が省略されていますが、本来なら a five-month hiatus ですね。
ちなみに、「ブランク」自体は
blank 白紙の、空虚な
という形容詞として使われるのが通常です。
英会話で blank の意味を取り違えないよう、注意してくださいね!
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