「Go To キャンペーン」見直しか?

Japan's #GoToTravelCampaign: Is now the right timing to encourage people to travel? #GoToキャンペーンhttps://t.co/zyD7hbOHv5
— Tokyo Weekender (@Tokyo_Weekender) July 14, 2020
東京の今日の感染者数が286人に達し、22日から始まる政府の「Go To キャンペーン」に対して世論の批判が高まっています!
それを受けてか、ここにきて東京を除外するなど、見直しの方向になるようです。
Go To キャンペーン
"Go To" campaign
みなさんも、英語として変だなぁと日々感じておられるはずです。
私なりに、キャンペーンの中身も理解しながら、英語としてどうなのか、整理してみました。
””で囲むのは、広く使われていない用法であることを強調するテクニックで、ニュアンスとしては、ある人々だけが使っている「特殊な使い方」ということです。ネイティブ的には変なフレーズですから、””が必要になると思います。
まずはこちらをご覧ください。

調べてみると、Go To には4つのキャンペーンがあるのです。批判を浴びている「Go To トラベル」キャンペーンは、Go To キャンペーンという大きなくくりの中の「旅行部門」なのです。
① Go To Travel Campaign
英語的には、go to と travel はなじみません。ここの travelが【動詞】だからです。この場合 to は前置詞と考えるのが自然でしょうから、次に来るのは名詞なのです。
ですので、例えば「Go To 千葉」は正しいことになります。
to travel は「to+不定詞」ではないかと思う人がいるかもしれませんが、英語にはもっと便利な使い方があります。
go + 動詞の原形 で「~しにいく」 という形があります。
go travel 「旅行にいく」であれば自然です。
せめてGo Travel Campaign だったらネーミングとして恥ずかしくないものになっていたでしょうね!
② Go To Eat Campaign
これはどうですかね....間違いとはいえないと思います。
前述の「go と動詞の原形の二つ重ね」を使って Go Eat Campaign 「食べに行こう」キャンペーンともできるでしょうし、go to eat でも「食べに行く」として使いますので、微妙なところです。
③ Go To Event Campaign
これではダメですね。 前置詞 to の次が名詞なのは良いのですが、event が単数だと何かの単発イベントのことを言っているようです。しかし、冠詞や修飾語もないので何のイベントか手掛かりもありません。普通は events と複数形にして不特定多数のイベントを指すのでしょう。しかしもともとの発想が今一つ。
④ Go To 商店街 campaign
さて、これはどうしたものか。
go shopping で「買い物に行く」にはなりますが、これは「商店街」という地域経済振興キャンペーンのはずです。街中のデパートや巨大リテールチェーンではないでしょう。となると、
shopping arcade「商店街」でしょうか?
ちなみに、アーケードがある「屋根あり」商店街になります。
個々の店舗が青天井に並んでいるのは
shopping street と呼びます!
いずれにせよ、センスのよいネーミングにはなりづらいですね!
以上、Go To キャンペーンを英語的観点で見てきましたが、大きなくくりの下に4種ものキャンペーンがあったのは正直よくわかっていなかったですね。
Go To Eat も Go To Event も、今の状況ではなかなか厳しいのではないでしょうか?