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「Go To キャンペーン」見直しか?

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東京の今日の感染者数が286人に達し、22日から始まる政府の「Go To キャンペーン」に対して世論の批判が高まっています!

それを受けてか、ここにきて東京を除外するなど、見直しの方向になるようです。


 Go To キャンペーン 
"Go To" campaign


みなさんも、英語として変だなぁと日々感じておられるはずです。

私なりに、キャンペーンの中身も理解しながら、英語としてどうなのか、整理してみました。

””で囲むのは、広く使われていない用法であることを強調するテクニックで、ニュアンスとしては、ある人々だけが使っている「特殊な使い方」ということです。ネイティブ的には変なフレーズですから、””が必要になると思います。

まずはこちらをご覧ください。

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調べてみると、Go To には4つのキャンペーンがあるのです。批判を浴びている「Go To トラベル」キャンペーンは、Go To キャンペーンという大きなくくりの中の「旅行部門」なのです。

① Go To Travel Campaign

英語的には、go to と travel はなじみません。ここの travelが【動詞】だからです。この場合 to は前置詞と考えるのが自然でしょうから、次に来るのは名詞なのです。

ですので、例えば「Go To 千葉」は正しいことになります。

to travel は「to+不定詞」ではないかと思う人がいるかもしれませんが、英語にはもっと便利な使い方があります。

go + 動詞の原形 で「~しにいく」 という形があります。
go travel 旅行にいく」であれば自然です。

せめてGo Travel Campaign だったらネーミングとして恥ずかしくないものになっていたでしょうね!

② Go To Eat Campaign

これはどうですかね....間違いとはいえないと思います。
前述の「go と動詞の原形の二つ重ね」を使って Go Eat Campaign 「食べに行こう」キャンペーンともできるでしょうし、go to eat でも「食べに行く」として使いますので、微妙なところです。

③ Go To Event Campaign

これではダメですね。 前置詞 to の次が名詞なのは良いのですが、event が単数だと何かの単発イベントのことを言っているようです。しかし、冠詞や修飾語もないので何のイベントか手掛かりもありません。普通は events と複数形にして不特定多数のイベントを指すのでしょう。しかしもともとの発想が今一つ。

④ Go To 商店街 campaign

さて、これはどうしたものか。

go shopping で「買い物に行く」にはなりますが、これは「商店街」という地域経済振興キャンペーンのはずです。街中のデパートや巨大リテールチェーンではないでしょう。となると、

shopping arcade商店街」でしょうか?
ちなみに、アーケードがある「屋根あり」商店街になります。

個々の店舗が青天井に並んでいるのは
shopping street と呼びます!

いずれにせよ、センスのよいネーミングにはなりづらいですね!



以上、Go To キャンペーンを英語的観点で見てきましたが、大きなくくりの下に4種ものキャンペーンがあったのは正直よくわかっていなかったですね。

Go To Eat も Go To Event も、今の状況ではなかなか厳しいのではないでしょうか?


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