man-made disaster - GoToキャンペーンで感染拡大なら人災?

【GoToで感染なら人災 市長憂慮】https://t.co/CFcBHn2irh
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 13, 2020
青森県のむつ市長は新型コロナ対策本部で、Go To キャンペーンに関し、「キャンペーンによって感染拡大に歯止めがかからなくなれば、これこそ政府による人災だ」と憂慮した。市は観光施設の再閉鎖を検討。
ついに地方の首長が声を上げました!
政府のGoToキャンペーン、都会から地方の観光地に感染が拡大することが懸念されていますが、一方で地方経済への効果も見込んだ政策です。その是非はどう考えるべきなのでしょうか?
反対派からは、繰り返しこのフレーズが聞こえてきます。
man-made disaster
人災
人災
今回は「人為」に関する英語表現の使い方のポイントを見ておきましょう。
みなさんは「人為的な」「人が作った」といえば、
artificial 人工の・人造の
を思い浮かべるかもしれません。しかし、これは多くの場合、作られた物に焦点をあてた単語で、作った側の人間の是非を問わない、中立的なニュアンスです。
artificial arm 義手
artificial island 人工島
artificial intelligence 人工知能
一方、man-made は「人間の愚かな行為によって」というニュアンスを含むのです。
man-made calamity 人災
man-made pollution 人間が生み出した公害
ただし、man-made にも中立的な「人口の・人造の」という意味もあります。
man-made beach 人工ビーチ
まとめますと、人間の愚かさが原因となるような場合には、man-made を使うとよいわけです。
man-made disaster は、 human disaster としても同じ意味になります。
感染の拡大防止と経済を回すこと、バランスをとりながら両立を図るのは容易なことではありません。
ただ、今回のGoToキャンペーンの「前のめり」状況をみていると、それは政府が熟慮した結果というよりは、状況の変化に政府が対応できていない、一度決めたことを変えられないという日本の組織決定の悪い点が目立っているように思います。
感染者数が減り、緊急事態宣言を足早に解除した5月の甘い見通しが狂ってしまった事実を、もう一度直視すべきでしょう。
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