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man-made disaster - GoToキャンペーンで感染拡大なら人災?

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ついに地方の首長が声を上げました!

政府のGoToキャンペーン、都会から地方の観光地に感染が拡大することが懸念されていますが、一方で地方経済への効果も見込んだ政策です。その是非はどう考えるべきなのでしょうか?

反対派からは、繰り返しこのフレーズが聞こえてきます。


 man-made disaster 
人災


今回は「人為」に関する英語表現の使い方のポイントを見ておきましょう。

みなさんは「人為的な」「人が作った」といえば、

 artificial  人工の・人造の

を思い浮かべるかもしれません。しかし、これは多くの場合、作られた物に焦点をあてた単語で、作った側の人間の是非を問わない、中立的なニュアンスです。

 artificial arm  義手
 artificial island  人工島
 artificial intelligence  人工知能

一方、man-made は「人間の愚かな行為によって」というニュアンスを含むのです。

 man-made calamity  人災
 man-made pollution  人間が生み出した公害

ただし、man-made にも中立的な「人口の・人造の」という意味もあります。

 man-made beach  人工ビーチ

まとめますと、人間の愚かさが原因となるような場合には、man-made を使うとよいわけです。

man-made disaster は、 human disaster  としても同じ意味になります。



感染の拡大防止と経済を回すこと、バランスをとりながら両立を図るのは容易なことではありません。

ただ、今回のGoToキャンペーンの「前のめり」状況をみていると、それは政府が熟慮した結果というよりは、状況の変化に政府が対応できていない、一度決めたことを変えられないという日本の組織決定の悪い点が目立っているように思います。

感染者数が減り、緊急事態宣言を足早に解除した5月の甘い見通しが狂ってしまった事実を、もう一度直視すべきでしょう。
 


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1 Comments

西村まさつぐ  

No title

時どき、シェアさせていただいています。

2020/07/19 (Sun) 11:11 | REPLY |   

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