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辞書にはのらない英語 - 三権分立

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安倍首相に近しいとされている黒川検事長が、賭けマージャンで辞任という、異例の展開です!

著名人を含め、ネットで数多くの日本人が反対している「トップ検察官の定年延長問題」の今後の国会審議に影響することは必至です。

懸念の本質となるのが、行政・司法・立法が互いに独立するという「三権分立」です。英語ではどのように表現するのかご存じでしょうか?


 三権分立 
separation of powers


日本は漢字の国なので、四字熟語っぽくなっていますが、英語では必ずしも「三」を言わないのですね。直訳すれば「権力の分離」です。

 separation  分離・分けること
 power  
権力

そして、三権分立のなかで重要になる仕組みが

 checks and balances  抑制と均衡

です。これが可能になるためには、互いの権力に対して独立し、かつ等しい力関係にならないとなりません。

separation of powers と合わせて覚えてみてください。



こちらのジャパンタイムズ社説から英語を見てみましょう。

Since the proposed revision could allow the Cabinet to intervene in the personnel affairs of prosecutors’ offices, many experts fear it could jeopardize the independence of prosecutors and the separation of powers.

提案されている改正案は、検察官人事に内閣が介入することを可能にするため、専門家の多くはこれが検察官の独立性や三権分立を脅かすこともありうると懸念を表明している。

 personnel affairs  人事
 jeopardize  脅かす



渦中の人物・黒川氏が緊急事態宣言下の「賭けマージャン」で辞任するとは、誠にお粗末な展開だと思います。

また、その相手が産経や朝日の記者だったという点も、ニュースメディアの一員でもある私として恥ずかしい思いです。

仮に定年延長の法改正が通ってしまえば、これは個人を超えて、制度として残っていきます。メディアを含め、国民はスキャンダルに目を奪われることなく、法改正の推移を慎重に見ていかなければならないでしょう。



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