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辞書にはのらない英語 - 偽陰性

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もういやというほど聞いている「PCR検査」という言葉。

この中で時々「偽陰性」という、また聞き慣れない用語が出てきます。今回はこの英語について見ていきましょう。


 偽陰性 
false negative


この表現の成り立ちはわりとストレートです。

 false  偽りの
 negative  陰性(の)

これらを組み合わせたもので、「偽りの陰性」という意味なんです。「偽陰性」というのは、検査のときに陰性とされたものの、本当は陽性であることです。検査の確度などの問題によって反応しないことがあるそうです。

つまり、コロナの場合はPCR検査をやったからといって、ただちに100%白黒がつくというものではないということですね。PCR検査の判定確度には限界があるのです。

これ以上の専門的なことはよくわかりませんが、とにかく false negative という表現を知っておくと良いと思います。

反対は
 false positive  偽陽性
となりますね。

こちらは、本当は陰性なのに検査では陽性と判定されてしまうことです。



次の記事から用例を見てみましょう。

The FDA is warning about the accuracy of a widely used rapid test for coronavirus, saying it may return false-negative results.

アメリカ食品医薬局は、コロナウイルス判定のために広く使われている迅速検査の正確性について警告している。偽陰性の結果がでるかもしれないというのだ。

 FDA 
= the Food and Drug Administration
アメリカ食品医薬局
 accuracy  正確性・確度
 rapid  
迅速な



日本のPCR検査については、検査体制の不備の理由で政府はさんざん批判を浴びてきました。ただ、こうした偽陰性の問題によって検査は完璧なものではないこと、そしてごく軽症の疑いがある人が検査を受けることで医療機関を圧迫してしまうことを考えると、一概にPCR検査だと叫ぶのはいかがなものかという気がします。

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