辞書にはのらない英語 - 電撃訪問

最近の外交舞台では「電撃訪問」が流行っていますね。
北朝鮮の最高指導者、金正恩氏の電撃的な中国訪問、そしてポンペイオ米国務長官の電撃的な北朝鮮訪問と、3人の拘束米国人の解放。
「電撃訪問」は、英語ではどう表現するのでしょうか?
和英辞典には載っていない英語表現を考えてみましょう。
電撃訪問
surprise visit
surprise visit
意外にあっさりしていますよね。
日本語の「電撃」が英語のsurpriseに置き換わった形です。「電撃」というニュアンスはあまりないかもしれませんが、一般的に良く使われる表現です。
関連する英文を見てみましょう。
North Korean leader Kim Jong Un has made a surprise visit to Beijing on his first known trip outside North Korea since taking power in 2011.
北朝鮮の最高指導者、金正恩が北京を電撃訪問したが、これは彼が実権を掌握した2011年以降に確認されている初の外国訪問である。
なお、surpriseという言葉はvisitだけではなく、他の名詞も修飾することができます。
Chinese President Xi Jinping and North Korean leader Kim Jong Un held surprise talks in Beijing.
中国の習近平国家主席と北朝鮮の最高指導者、金正恩氏は、北京で電撃会談を行った。
いかがでしたか?
この「電撃訪問」ですが、アメリカを始めとする欧米先進諸国のリーダーは、外交政策のインパクトを狙う「隠し玉」的な意味で時々やるんですね。
ところが日本ではほとんど見たことがありません。これは議員内閣制という制度上、内閣のメンバーは国会対応を重視しなければならず、外国訪問は国会日程との兼ね合いで綿密に調整する必要があるからです。首相や外務大臣はsurptise visitができない環境にあるんですね。
日本のリーダーも電撃外交ができたらいいんですが。
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