辞書にはのらない英語 - 真水

Skeptical economists call Japan's largest-ever stimulus package 'puffed up' https://t.co/6mPTPLGOAt
— The Japan Times (@japantimes) April 8, 2020
コロナ対応のための緊急経済対策が決定されました!
経済対策でしばしば耳にする「真水」という言葉。対策の総額である「事業規模」に対して用いられる「真水」ですが、英語ではどのように表現するのでしょうか?
真水
fiscal spending
そもそも、真水の前に、この手の経済対策の仕組みを理解した方がよいかもしれません。
真水とは、政府の財政支出ととらえればよいのです。
⇒「真水」とは
fiscal 財政の
spending 支出
あるいは
expenditure 支出
を使って fiscal expenditure でもいいと思います。
全体の「事業規模」の中には、財政支出を伴わないもの、例えば
・納税の支払猶予
・融資枠の拡大や保証
なども含まれます。つまり今すぐに政府が腹を痛めるものではないのです。
融資や猶予は真水ではない。それらで膨らまして108兆円事業費だが真水は?事業費をGDPと比較するのは次元が違うのでミスリーディング。融資や猶予を給付金や免除とすればいい→緊急経済対策きょう決定 収入減少世帯に30万円など総額108兆円 | NHKニュース https://t.co/U26CmfNRYG
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) April 6, 2020
その「真水」の額は、108兆円のうちの数分の一に過ぎないと報じられています。
記事のポイント
...and additional fiscal spending will most likely be needed in what could turn out to be a protracted battle against the pandemic.
そして、この感染の大流行に対する長引くであろう闘いの中では、追加的な財政支出が間違いなく必要になるだろう
most likely 間違いなく、十中八九
protracted 長引いた、長期化した
真水を呼び水として、民間の経済活動が活発になれば狙い通りなのですが、108兆積み上げましたと大々的に宣伝するのは、諸外国に対するポーズであり、誇大広告ではないかと思います。
108兆といえば日本の1年の一般会計予算に近い数字ですから、そんなお金を用意できるわけはないのです。
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