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辞書にはのらない英語 - 偽計業務妨害

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最近、この手の「うっぷん晴らし」や「いやがらせ」が多発しています!
ウイルス感染を装ってトラブルになると、偽計業務妨害で逮捕されるのです!

この「偽計業務妨害」とは、英語でどのように表現するのでしょうか?


 偽計業務妨害 
fraudulent obstruction of business


何やら、日本語でも漢字の羅列に見えますし、英語でも難しそうに思うかもしれません。

確かに日常会話でポンポン出てくるような英語ではありませんが、意味を分解していけばそれほど難しいフレーズではないのです。

まず、動詞に
 obstruct  妨害する
があり、その名詞形が obstruction です。
業務」は business ですから、
 obstruction of business  業務妨害
になりますね。

これに「偽計」ですが、これは人をだます目的で行うものですから
 fraudulent  詐欺的な
という形容詞を使います。

以上を組み合わせて「偽計業務妨害」は
 fraudulent obstruction of business 
と表現できます。

ちなみに、ニュース英語では fraudulent の部分は容疑の正式名称に使うくらいで、たいていは fraudulent は使わずに
on suspicion of obstructing one's business
~の業務を妨害した容疑で
などの使い方をします。

また、文章の構成によって、obstruct は動詞で使われたり obstruction と名詞で使われたりします。

one's business の部分は the business of ... としても同じです。



次の過去記事からニュース英語での実際を見てみましょう。


A mother-and-son pair in the Kansai region arrested on suspicion of obstructing business at hotels allegedly cost accommodation facilities ¥115 million in damages after they made around 3,200 booking cancellations in one year.

宿泊施設に対する偽計業務妨害の容疑で逮捕された関西地方に住む母と息子は、1年間に約3200回の宿泊予約をキャンセルし、宿泊施設側に1億1500万円の損害を与えていた。



島根でも「ウイルスうつすぞ」と騒いだ男が逮捕されましたし、山手線でもトラブルがありましたね。

コロナウイルス🦠という「見えない敵」を前に、人間関係がかなりギスギスしてきました。
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