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和製英語探検隊 - テロップ

telop.png
昨日ご紹介した新幹線字幕ニュースの記事を見ていて、ふと思いました。

日本では「テロップ」ということばが盛んに使われますが、ちょっと疑わしいですね!ネイティブと話をしていてもほとんど聞きません。


 テロップ 
TELOP
(Television Opaque Projector)


調査してみると、テロップはれっきとした英語として存在しました。といいますか、もともと開発したのがアメリカのCBSとGRAY社なのだそうです。テレビ放送の黎明期からある技術なのだそうです。


デジタル大辞泉 - テロップの用語解説 - 《television opaque projectorの略》テレビ画面に、テレビカメラを通さずに文字・図形・写真などを写し出すための送信装置。また、その文字や図形など。もと商標名。

問題は、この2020年に通用しているのかどうか。

一般に、画面に出てくる文字は

 subtitles  字幕 (複数形です)

ですよね。これでよいと思います。

「テロップ」は、日本に根付いて、生き残っていることばの一つといえるのではないでしょうか?

ちなみに、アメリカの企業名や商標名が一般的な英語として使われることもあります

 Xerox  コピーする

コピー機を作ったゼロックス社から来たものです。

The secretary was asked to Xerox a document. 
秘書は書類をコピーするよう頼まれた。

 FedEx 
(国際)宅配便で送る

これはフェデックス社の国際宅配便サービスが業界の代名詞となったものです。国内の宅配便にも一般に使われようです。日本で言う「クロネコで送る」のようなものですね。

The store FedExed him a brochure. 
その店は彼にカタログを宅配便で送った。

同じ業界の大手でも、DHL him... とは言えないことに注意してください!

 Photoshop 
デジタル画像を加工する

これも有名ですね。アドビのフォトショップが画像編集ソフトの代表格であることから、動詞になっているのです。

Don't Photoshop news photos.
ニュース写真を加工してはいけない。



いかがでしたか?

この手の英語は時代とともに移り変わっていきますので、古い技術から来た言葉はそのうち使われなくなるかもしれません。実際、photoshop はよく聞きますが、Xerox は、だんだん廃れていくでしょうね。
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