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センター試験・英語 - 筆記試験の限界

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センター試験が終わりました。受験された方、お疲れさまでした!

昨日行われた英語の問題を見てみましたが、感じたのは旧態依然とした出題形式でした。私が受験した「共通一次」の時代と変わっていない部分もかなりあるように感じました。



それがこの発音記号の問題。
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究極的に問われているのは、受験者が正しい発音ができるかどうかのはずですが、筆記試験で出題する場合には、正しい発音記号やアクセントの位置を暗記しているかどうかを問うことになります。人生で一度たりとも発音したことのない単語でも、記号の違いとして暗記している人が満点をとれる可能性があります。こんなので大丈夫なのでしょうか?

このあたりに英語の音を扱う筆記試験の限界を感じます。昔から変わっておりませんね。もし例の「四技能」テストが可能になれば、こんな問題は受験者にささっつと言ってみてもらえばいいわけですね。



他方、リスニング試験は実践的な要素も感じられますね。例年の傾向をを踏襲しているそうですが、今年は「野菜四天王」にかえてパンダが登場して話題になりました。

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読まれた英語は承知していませんが、パンダと岩の位置関係を答える問題のようでしたね。

他にも折れ線グラフなどの問題もありました。



センター英語の出題形式にはさまざまな工夫が加えられ、できるだけ筆記試験で多様な英語の能力を問いたいという努力は感じられます。ただやはり筆記試験だけで総合的な英語能力を測ることには無理があります。

世界で日本が存在感を持ち続けるには、若い世代に教養としての英語ではなく、コミュニケーション能力としての英語を使えるようになってもらわないとなりません。早くその目標に見合った試験制度が構築されればと思います。
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