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on death row - 死刑囚・袴田さんとローマ教皇

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ローマ教皇が「袴田事件」で死刑が確定し、再審開始決定で釈放された袴田巌さんを、昨日の東京ドームのミサに招待しました。

獄中でカトリックに改宗した袴田さんは、どのような思いで参列したのでしょうか?教皇の死刑に対する思いは?


 on death row 
死刑囚である、死刑囚監房に入った


今回は監獄に関する英語表現をさらっておきましょう。

on death row の row には、という意味があります。
つまり死の列に並んでいるということで、死刑囚である、死刑囚監房に入った、という意味になるのです。

 go to gallows  絞首刑に処せられる
これも死刑になるという表現です。gallows とは絞首台という意味です。

ちなみに、「死刑」は
 death penalty  の他にも
 capital punishment  とも言います。
capital死に値する、極めて重大な、という形容詞です。



一般的に刑務所に入るという表現も見ておきましょう。

 behind bars  
これはおなじみですね。柵の向こうにということから収監されたという意味です。

 under lock and key 
これはいかがでしょうか?あまりに普通の単語が並んでいるのでわかりにくいかもしれませんが、厳重に管理されたということから、刑務所に入ったという意味もあるのです。

 serve time 
どちらも一般的な単語ですよね。time刑期と理解すればわかるはずです。服役するということです。

 do time 
これも同じく服役するという意味です。

このように、in prisonimprisoned などと直接的に言わなくても隠語的に表現できるのです。日本語でも「臭いメシを食う」「ブタバコに入る」などと言いますよね。英語にも間接的にダーティーなことを表現する手法があるのです。



記事から英語を見てみましょう。

Iwao Hakamada, who converted to Catholicism during his decades on death row, was invited to the Mass and was there with his sister.

死刑囚として数十年間収監されていた間にカトリックに改宗した袴田巌さんが、姉とともにミサに招待された。

 convert  改宗する

Francis decreed the death penalty “inadmissible” last year, in a change to the Catholic teachings called Catechism.

昨年フランシスコ教皇は、公教要理と呼ばれるカトリックの教えを変更する形で、死刑を「許容できない」とした。

 inadmissible  許容できない



ローマカトリック教会はその「公教要理」で、死刑を一定の条件のもとで認めてきましたが、現在は全世界で廃止されるよう求めています。ローマ教皇が袴田さんを招待したのは、死刑制度への反対をにじませる意図があったのではと報じられています。
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