owe you some milk - オーストラリア消防士の心意気

"They don't have to pay back the milk, I'll just sort them a couple of cases of beer," the homeowner replied. https://t.co/UGGqLtCZNF
— CNN International (@cnni) November 13, 2019
何と粋な消防隊ではありませんか!
オーストラリアでは大規模な森林火災が続いていますが、そんな中で家を野火から守る消防隊員が、ウィットのきいたメッセージを消火活動のあとに家に置いていきました。
owe you some milk
少し牛乳の借りがある
(ちょっと牛乳もらいましたよ)
(ちょっと牛乳もらいましたよ)
何のことかわからないかもしれませんね。消火活動で疲れた消防隊員が家にあった牛乳を少しもらったよ、ということなのです。
今回はこのメッセージにちなんで、動詞 owe の使い方を復習しておきましょう。
owe 借りがある
という意味ですが、二重目的語をとる用法が多く、語順に注意が必要です。
owe + 人称代名詞 + 物
~に~の借りがある、負っている
I owe you a lot.
私はあなたに多くの借りがあります。
この「借り」は必ずしも金銭ばかりではなく、「いつもお世話になりっぱなしですいません」というようなニュアンスで使われることも多いのです。
これと同じような意味で、文型を変えると
owe A to B
BにAの借りがある、負っている
I owe everything to you.
何もかもあなたのおかげです。
また、owing to...のような独立分詞構文になると、
~が原因で、~のために、という意味になりますので注意してください。
Owing to heavy snow, he could not make it in time for school.
大雪のために、彼は学校に間に合わなかった。
まとめますと、
owe の使い方
・金銭や物の「借りがある」「返す義務がある」
・恩義という意味で「借りがある」「おかげである」
・owing to... 独立分詞構文「~が原因で」
あたりを押さえておけばよいと思います。
この消防隊のメッセージを見てみましょう。
It was our pleasure to save your house.
あなたの家を救うことができてとても光栄です。
Sorry that we could not save your sheds,
残念ながら納屋は救えませんでした。
P.S. we owe you some milk.
追伸。牛乳を少しもらいました。
この後の報道によると、家主は感激のあまり「牛乳の代金なんていらない。ビールをケースで届けたい」と話したそうです。
日本の消防士にこんなメモ書きが広まることは.....ないでしょうね。
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