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Project Nightingale - Googleが患者の健康情報を収集

nightingale.png
これは大きな問題に発展しそうです!

アメリカで、グーグルが医療システム会社と組んで、病院から患者の健康情報を収集するという、極秘プロジェクトが発覚しました。WSJが報じました。


 Project Nightingale 
プロジェクト・ナイチンゲール


今回はこのナイチンゲールに関する豆知識です。

まず連想するのが、19世紀のイギリスの看護師、

Florence Nightingale
フローレンス・ナイチンゲール

ですよね。近代の看護の在り方を築いた、あまりにも有名な偉人です。

でも、これ以上のことはあまり知らないのではないでしょうか?
実はナイチンゲールは
鳥の名前なのです。

日本ではサヨナキドリと呼ばれるそうですね。

たまたま看護師のナイチンゲールさんがその名前だったのでしょう。



きれいな声ですね。
このことから、声のきれいな女性のことも指すのです。

She sings like a nightingale.
彼女は鳥のように美しく歌う。
(ナイチンゲールのように、とは言わないでしょうから、日本語では「鳥」くらいですね)



記事から英語を拾ってみましょう。

The initiative, code-named “Project Nightingale,” appears to be the biggest effort yet by a Silicon Valley giant to gain a toehold in the health-care industry through the handling of patients’ medical data.

コードネーム「プロジェクト・ナイチンゲール」と呼ばれるこのイニシアチブは、シリコンバレーの巨大企業が、患者の医療情報の扱いを通じてヘルスケア産業に参入する足掛かりとしては、これまでで最大の試みのようである。

 gain a toehold  足掛かりを得る



問題なのは、患者や医師の了解はおろか、事前の通知すら行われていない点です。一方でグーグル側は数千万人分のアメリカの患者データにアクセスできるといいます。

こういう健康ビッグデータがルールなしに出回るようになれば、プライバシー問題をこえてさまざまな差別につながりかねません。結婚や就職における判断基準に利用されたり、あるいは余命がどのくらいかなど、本人の知らないところで他者による選別が行われるという、非常に危険な側面を持っています。
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