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pardon - 恩赦の是非

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天皇即位にあわせて、交通違反などで罰金刑を受けた約55万人が恩赦となるそうです!

世間では賛否両論が出ていますが、私も個人的に恩赦制度というもの自体が時代に合っているのかどうかという気が.....


 pardon 
恩赦


今回は、pardon の使い方を見ておきましょう。

Pardon?
え、何?

I beg your pardon but...
すいませんが、

これらはおなじみのフレーズですが、要は

 pardon  許すこと、寛容さ

という意味が基本にあるのです。

ここから

犯罪者を減刑する
罪を見逃す、問わない


などの意味もあるのです。

英語の意味を正しく理解するには、元のコンセプトに立ち返ることが大事です。日本語はそれぞれの状況に合うようにあてはめた訳語にすぎませんから、そこで考え込んでいても進まないのです。



記事から英語を見ていきましょう。

The Japanese government officially decided Friday to pardon around 550,000 petty criminals on the occasion of Emperor Naruhito's enthronement ceremony next week.

日本政府は金曜日、来週行われる天皇即位の式典にさいして、およそ55万人の軽微な犯罪者に恩赦を与えることを正式決定した。

 petty  軽微な

Of those 550,000, traffic violators will account for 65.2 percent, followed by those convicted of causing death or injury in traffic accidents at 17.4 percent, assault or injury at 3.3 percent, and theft at 2.6 percent.

その55万人のうち、交通違反者が65.2%を占め、続いて交通事故で致死傷を負わせて有罪となった者が17.4%、そして暴行や障害を負わせた者が3.3%、そして窃盗が2.6%となる。
 
 convict  有罪にする
 assault  暴行



近年の日本では裁判員制も導入され、市民が時間を費やして得た結論が判決に反映される場合も増えました。それが恩赦という「鶴の一声」的なシステムでチャラになるわけですからね。「恩赦」とそれを受けた人の「更生」との因果関係がきちんとフォローされる必要があると思います。

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