mind - 気にする?気にしない?

日本人の英語学習者がつまづくボキャブラリーはいろいろありますが、その筆頭に挙げられるのが
mind
【動詞】〜を気にする、いやがる
だと思います。Do you mind if I smoke here?(節) Would you mind my smoking here?(動名詞)など、他動詞の形でよく出てきます。どちらも「ここでたばこ吸ってもいいですか?」という文です。
mindで質問されたら、Yesで答えると「はい、いやだからやめてね」、Noで返すと「いや、気にしないからどうぞ」という意味になります。日常会話でもたくさん出てきますし、学校の英語のテストでもよく出る軽いひっかけ問題です。
ところが多くの日本人は、1000本ノックのように繰り返し会話の中で口に出して練習しないと、正しい答えが自然に口をついて出てくるようにはなりません。また別の機会で触れたいと思いますが、日本語と英語では質問と答えかたのロジックが違うことがよくあるんです。
中にはmindで質問されることに対して、どっちで答えるんだったかなと「恐怖症」になってしまう人もいるかもしれません。
私も慣れるまではmindで聞かれるのがすごく気になって嫌でした。返事をしてから「あぁ、やっちゃった。。」と思ったことも多々ありますが、相手はその場の流れでわかっていますから問題はありません。でも、やはりきちんとした受け答えができるようになりたいですね。
でも、誤解を恐れずにいうと、ネイティブも適当なんです(゚∀゚)
先日、職場のジャパンタイムズのニュースルームで、編集作業をするいつもの日本人デスクのエリアにコンピューター端末の空きがなかったので、外国人エディターのエリアで作業をすることにしました。
私:Hey, do you mind if sit here? They don't like me anymore.
エ:Yeah, go ahead.
たぶん、ちゃんと質問を聞いていなかったのでしょう。でも、こういうことがよくあるのはお互いわかっていますから、全体の状況に対してyesと言ったのでしょうか?
大事なことは、使い方に自信がないからという理由で止めてしまわないこと。文法的に間違いがあっても、案外実害はないものです。もちろん正しい言葉を理解する努力は必要ですが、上手くなってから話そうなんて思わないことです。
日本人にとって、特にオトナになってからの外国語学習が伸び悩むのはこういう理由だと思います。国際社会の場で日本人がなかなか発言力を持てない理由が、こういうところにあるのではないでしょうか。
時間を戻して子供になれるわけじゃないし、今から積み上げていけばそれでいいのだと思います。
Never mind making mistakes!
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