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辞書にはのらない英語 - 助役

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この人がガゼン注目の的です!
関電の歴代の原子力事業担当の上層部に金品を贈っていた、元高浜町の助役・森山氏。地元のドンで福井の原発をめぐる政財界フィクサーのような印象を与えますね。

ところでこの「助役」ということば、英語には訳しにくいものです。今回はここを解説したいと思います。


 助役 
deputy mayor


まず、助役という日本語の肩書きの変遷を見ておかねばなりません。助役とは、改正地方自治法が2007年4月に施行される前に存在していた役職で、現行の副市町村長にあたります。

英語では、deputyvice を使います。
市町村は、city / town / village と思うかもしれませんが、これらの地方自治体をひとくくりにすると
municipality という単語が適切なのです。
そして、これらのは mayor です。

まとめると、副市町村長(助役)
⇒ deputy mayor となります。



記事から英語を見てみましょう。

A construction company linked to a late former deputy mayor of Takahama, Fukui Prefecture, at the center of a money scandal involving Kansai Electric Power Co. received orders worth at least ¥3 billion directly or indirectly from the Kepco group over four years, it was learned Wednesday.

福井県高浜町の元助役(故人)に関係のある建設会社、これは関西電力を巻き込んだ金品スキャンダルの渦中にあるが、同社が4年間に渡って関電から直接的・間接的に、少なくとも30億円の受注を得ていたことが水曜日に分かった。

 receive orders  受注する
 late  故人の

「助役」が英語で deputy mayor として使われています。
なお、「故人、死亡した~」は late だけでなく、
 deceased  という単語もあります。



このようなタイプの人物は、昭和の田舎にはたくさんいたと思います。しかし、21世紀は企業の透明性やコンプライアンスがますます求められる時代です。森山氏はすでに故人とはなりましたが、関電は膿を出し切って過去の清算をする必要があるでしょう。

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