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uphill battle - プラごみとの闘いは前途多難

uphill (1)プラスチックごみとの戦いは、時間のかかる、険しい道のりです!
今回は日本語の発想にも通じる、uphill の比喩的な使い方を見てみましょう。


 uphill 
前途多難な


 hill  は「」ですが、これを
 up のぼる」のはつらいですよね。
このことから uphill には「前途多難な、困難な」という意味があるのです。
 uphill battle  厳しい闘い、苦戦
同じ意味で
 uphill struggle 
 uphill fight 

なども使えそうです。

では、逆に  downhill  はどうでしょうか?
丘を下りてゆく転がり落ちてゆく、ということから
 downhill  悪化して、落ちぶれて
などの意味がしっかりあるのです。
 go downhill  悪化する
 roll downhill  
坂を転がり落ちる
The actor's popularity went downhill after the scandal.
その俳優の人気は、スキャンダルのあと急落した。


記事から英語を拾ってみましょう。
Anyone following recent coverage of the worldwide plastic waste crisis may note a contradiction in the reporting on Japan’s place in the discussion.
最近の世界のプラスチックごみ危機の報道を追っている人たちは、この議論における日本の立ち位置についての報道に矛盾があることに気付くかもしれない。
 crisis  危機
 contradiction  矛盾

On the one hand, Japan boasts a very high plastic recycling rate owing to local governments’ sorting rules, which are some of the strictest in the world. Many countries would benefit from studying Japan’s garbage collection and processing practices.
日本は、世界で有数の厳しい自治体のごみ分別ルールのおかげで、非常に高いプラスチック・リサイクリング率を誇っている。多くの国は日本のゴミ回収と処理を学ぶことで得るものが多いだろう。
 owing to  ~のおかげで
 sort  分別する
 strict  厳しい
 
On the other hand, the amount of microplastic waste in the seas immediately surrounding Japan is as much as 27 times greater as the amount in the world’s oceans on average.
他方、日本を直に取り巻く海のマイクロプラスチックごみの量は、世界の海の平均よりも27倍多い。
 immediately  直に
 on average  平均で


この筆者の言うとおりですね。
この記事は Forbes Japan の記事をベースに書かれていますが、記事によれば日本のリサイクル率84%のうち56%は「ゴミを燃やして発電タービンを回す」ことでリサイクルしていると定義しているそうです。
回収したゴミで新たな製品を作るのが「リサイクル」というわけではないようです。
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