fall short - 「不足」の英語

ゆゆしき問題ですEnglish level at Japan's secondary schools falls short of government target https://t.co/x1CmuUq2Je
— The Japan Times (@japantimes) April 16, 2019

文科省「英語教育実施状況調査」の結果が出ました。
政府が目標とする英語力の水準にある中高生は増えつつあるものの、目標の50%には達しませんでした!
fall short
不足する
今回は、「不足」や「足りない」などの英語表現をさらってみましょう。
まず表題の fall short ですが、
short にもともと「足りない」「不足している」という意味があります。
「~が足りない」というときは、もうご存知ですね。
short of...
ここに動詞 fall が組み合わさって
fall short (of...) という決まった表現ができています。
ちなみに、知らない人もいるかもしれませんが
shy of... ~が足りない
この shy は、日本語でいういわゆる「シャイな」という意味ではありません。
英語の本来の意味「控えめな」から転じて「届かない」になるのです!
fall short of と同様に
fall shy of... ~に届かない ですよ!
The ruling bloc gained several assembly seats, but still two shy of a majority.
与党勢力は多くの議席を増やしたが、依然として過半数には2議席届かなかった。
以上は、目標に達しない、届かないという意味での「不足」でしたが、
「量が足りない」「欠乏している」という意味での不足には、また別の表現があります。
scarce 少ない、足りない
want of... ~が不足している
などなど。
記事から英語を拾ってみましょう。
The English-language ability of students at public secondary schools fell short of the government’s target in the 2018 academic year through March.
公立中高の生徒の英語力は、政府が2018年度に掲げた目標に届かなかった。
secondary school 中学・高校
The percentage of third-year students at junior high schools whose English skills were equivalent to Grade 3 of the widely-used Eiken proficiency test rose 1.9 points from a year ago to 42.6 percent. For third-year senior high school students with skills matching Grade Pre-2, the increase was 0.9 point to 40.2 percent.
広く用いられている英検3級に相当する英語力を持つ中学3年生の割合は、前年比1.9%上昇し42.6%だった。英検準2級レベルの英語力のある高校3年生は0.9ポイント上がって40.2%だった。
equivalent to ~に相当する
Among the country’s 47 prefectures and 20 major cities, the city of Saitama posted the highest percentage of final-year junior high school students with skills equivalent to Grade 3, at 75.5 percent, followed by Fukui Prefecture at 61.2 percent and Yokohama at 55.9 percent.
全国47都道府県と20の政令指定都市では、さいたま市が英検3級に相当する英語力を持つ中学3年生の割合が75.5%と最多だった。次いで福井県が61.2%、横浜市が55.9%だった。
何を隠そう、私はジャパンタイムズの教育事業の関係で、高校生に時事英語の特別授業をやることが時々あるのですが、みなさん興味をもって英語に取り組んでいるように思います。
英語という外国語に、そしてその先にあるグローバルな活躍の場に対して、モチベーションのある生徒はたくさんいるのです。
ただ、悲しいかな、普通の日本人の生活って、英語にまったく触れなくても生きていけるんですね。
どれだけ日常的に英語と自分のかかわりを保てるか、そこの工夫次第でどんどん伸びると思いますよ!
次回は横浜雙葉高校に参ります!
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