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Ghosn video - ゴーン氏が語ったこと



ゴーン氏がビデオメッセージを公開しました!
本来なら、近く記者会見を開く予定でしたが、再逮捕。
その対抗手段として、自らの主張を世界に発信!


今回は彼の英語のディクテーションと意味を取る練習です。

まず、ゴーン氏は、英米系のネイティブ英語とは違って、ヨーロッパ人が母国語を英語に置き換えたような話し方。
仏⇒英っぽい言葉の選択なのかもしれません。

音声として耳には入ってくると思いますが、意味を取ろうとするとつながらない。
そんな感じかと思います。

なぜなら、
長い英文をしゃっべっているからです。
とても長いです。
ディクテーションして、読解して、やっと分かる人も多いと思います。


動画のこのポイントから聞いてみましょう。
【3:13】
Why has this happened?
なぜこんなことが起こったのか?

Because there was first a fear that the next step of the alliance, in terms of convergence and in terms of moving towards a merger, would in a certain way threaten some people or eventually threaten the autonomy of Nissan, which by the way has never been threatened for the last 19 years when the alliance was created.
それはまず恐怖があったからです。統合や合併という意味において、アライアンスの次のステップが、一定の方法である人々を脅かし最終的に日産の独立性を脅かすことになるという恐怖だったのです。日産はアライアンスが結成されて19年間、一度も独立性を脅かされたことはない。

 alliance  企業連合(日産・ルノーの)

 convergence  (経営資源の)集約・統合
 autonomy  独立性

この文は
①(It was) because...
②there was a fear
③that the next step...would threaten...
④the autonomy, which...has never been threatened
というパーツから構成されていることを読み取ってください。



このあとゴーン氏は、数名の日産幹部が、独立性を失うかもしれないという恐れから、経営の舵取りを誤ったと主張しています。
経営ビジョンに欠け、コンセンサスでしか動けない幹部たち。株価が下がり、企業価値も下がる日産。
一方で、自分はリーダーシップを発揮してアライアンスを牽引してきた実績をアピールしています。

裁判で争われている内容は別として、経営者視点のスピーチとしては、一定の説得力があると思いました。






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1 Comments

平田  

毎度お疲れ様です。

いつも立派な教材の提供をありがとうございます。

", which by the way has never.."というのは、fearにかかっているのですね。確かに長い文章ですね。書き物ならば、何とか理解できますが、話し言葉で理解するためには、かなりの慣れが必要ですね。

ゴーンさんのスピーチは経営者としての自信が満ち溢れていますね。しかし、やはりゴーンさんには??がつきます。ゴーンさんは、日産が燃費偽装を起こしたときには全く表に出できませんでしたよね。一方、トヨタの社長はリコール問題で議会の公聴会で集中砲火を一人で浴びつつも、事実関係やトヨタの品質に対する考え方を一人で体を張って説明していました。その公聴会のあと、全米から駆け付けたトヨタの米人社員の前で、泣き崩れていた姿はとても感動的でした。ゴーンさんにはああいうのは無理ですわね。


2019/04/10 (Wed) 19:47 | REPLY |   

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