rearrest - ゴーン氏4度目の逮捕

ゴーン氏が再逮捕されました!BREAKING: Tokyo prosecutors rearrest Carlos Ghosn on new financial misconduct allegations | The Japan Times https://t.co/eDSrzTK57Z
— The Japan Times (@japantimes) April 3, 2019
日産の資金をオマーンに不正送金して私的にクルーザーを買っていたとか!
今回は rearrest というワードを取り上げます。
実はこの「再逮捕」という単語、正しいように見えるのですが、実際のニュース英語の現場では、決まって使う表現ではないのです!
むしろ、こちらの方が自然なのです。
serve another (arrest) warrant
別の(逮捕)令状を執行する
ケースにもよりますが、再逮捕ということは、すでに別件で逮捕されているわけで、そこに逮捕状という書類がもう一枚加わるということです。多くの場合、身柄はすでに警察や検察にあり、紙切れ一枚だけの話なので rearrest という言葉は使わないことが多いのです。
serve the fourth arrest warrant against....LIVE: Carlos #Ghosn arrested again after releasehttps://t.co/WO0QG0UnW2
— Kyodo News - English (@kyodo_english) April 4, 2019
とありますよね!
ゴーン氏の場合は、身柄が保釈状態から検察に移りますから、rearrest でもよいのかもしれませんね。
いずれにせよ、rearrest は英単語としては正しく存在するもので、間違いではありません。
記事から英語を拾ってみましょう。
A highly unusual move by Tokyo prosecutors to arrest former Nissan Motor Co. Chairman Carlos Ghosn for a fourth time on Thursday morning marked the latest plot twist in an almost five-month legal drama, and could reignite criticism of Japan’s judicial system, dubbed by critics as “hostage justice.”
日産自動車のカルロス・ゴーン元会長を4度目に逮捕するという木曜朝の東京地検による異例の動きは、約5ヶ月におよぶ法廷ドラマに最新の展開を与えた。これは批評家から「人質司法」と呼ばれる日本の司法制度に対する批判を再燃させるかもしれない。
reignite 再燃させる
judicial 司法の
In the latest arrest, the prosecutors accused Ghosn — who had been released on bail — of misappropriating Nissan’s payments to a distributor in Oman, alleging that some of the money had been siphoned off for his own personal use.
この直近の逮捕では、検察は保釈中のゴーン氏に対して、日産のオマーン販売業者に対する支払いを不正流用したとしている。資金の一部が私的目的で流用されたという。
misappropriate 不正流用する
siphon off 流用する、吸い上げる
ふと考えてみると、ゴーン氏の流用疑惑の多くは、クルーザーを買ったり、結婚式の費用にしたり、子息のスタンフォードの学費にしたりと、典型的な欧米ブルジョワ的なカネの使い方ですよね。ある意味わかりやすい。
しかし、かつて「一億総中流」を標榜していた日本人には、なかなか受け入れがたい生活様式。
このあたりの経済感覚のギャップも、今回の逮捕劇の背景にあるのではないでしょうか。
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