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辞書にはのらない英語 - 火の用心

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クリスマスが終わって、いよいよ歳末ですね!
今の時期の風物詩、地元自治会や消防団による「火の用心」が都内でも聞こえてきます。
ところがこの「火の用心」、外国人にとって不可解な日本のならわしの一つなのです。

「火の用心」は英語でどう説明すればよいでしょうか?
辞書には載っていない英語を考えてみましょう。


 火の用心 
fire corps patrol
消防団パトロール

が意味として最もしっくりくると思います。
ちなみに corp は「」や「部隊」という単語です。
 U.S. Marine Corps  米海兵隊
は有名ですね。
発音は【kˈɔː】
ですが、複数形になっても【kˈɔː】なので注意してください。


 火の用心 
Watch out for fire!
火事に注意!

こちらは文字通りの表現ですが、消防団のパトロール感が伝わりません。

こちらの記事から関連する英語を拾ってみましょう。
I’ve been living in Japan on and off for a few years now, and in the various places I’ve lived I’ve seen groups of senior citizens dutifully patrolling the streets.
日本を出たり入ったりして数年になりますが、私が暮らしたいろんな場所で、高齢の人たちの集団が通りを律儀に巡回しているのを見たことがあります。
 senior  高齢の
 dutifully  律儀に

That group is your local shōbōdan (volunteer fire corps). They were out on yomawari (night rounds) to remind residents to be careful of fire.
その集団はあなたの地元の「消防団」(ボランティアの消防隊)です。彼らは「夜回り」(夜の巡回警備)に出て、住民に火事に気をつけるよう注意しているのです。
 round  巡回
 resident  住民
 remind  思い起こさせる

Most fire-corps patrols carry the sticks you saw, which are called hyōshigi.
ほとんどの消防パトロール団員は、「拍子木」と呼ばれる、あなたが見た棒を携行しています。
 carry  携行する


以前に職場のアメリカ人エディターに、「こんなことやって何になる?」「掛け声だけで火事は防げないよ」と言われたことがあります。
自治会や消防団による「火の用心」はいかにも日本的な自警の仕組みかもしれませんが、防災意識を促す一定の効果はあるだろうと思います。
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