immigration - 対岸の火事ではない「移民問題」

A story I co-authored today: #Japan's Cabinet approves bill to introduce new visa categories for foreign workers, to address shrinking workforce | The Japan Times https://t.co/LrPemyb78s
— Tomohiro Osaki (@jt_osaki) 2018年11月2日
政府は今週、出入国管理法の改正案を閣議決定しました。
外国人労働者の受け入れを拡大するために、新たな在留資格を創設するものです。
この法改正は、日本の将来の姿に影響する「分かれ道」になるのでしょうか?
今回は入管や在留資格に関する英語を見てみましょう。
immigration
入国管理
immigrationは「入国管理」の他にも、「移民」を意味することもあります。
たとえば、「不法移民の取締り」は
immigration clampdown や
immigration crackdown
などと言います。
記事から拾ってみましょう。
Although details remain hazy, the new bill marks a departure from previous policy in allowing foreign individuals to work in blue-collar industries for a potentially indefinite amount of time if certain conditions, such as holding a valid employment contract, are met.
詳細は不明だが、新法案はこれまでの政策から離れることを意味する。外国人が有効な就労契約があるなどの条件を満たせば、ブルーカラー産業で可能性として無期限に就労することを認めるという点においてである。
hazy ぼんやりした
detail 詳細
departure 離れること
blue-collar 肉体労働の、ブルーカラーの
potentially 可能性として
indefinitely 無期限に
valid 有効な
Yet amid concerns over whether the nation has the infrastructure and environment to accommodate an inflow of foreign workers, the government has categorically denied that the overhaul will open the doors to immigrants.
しかし、日本が外国人労働者の流入を受け入れるインフラや環境が整っているか懸念がある中で、政府は今回の制度改正が移民への門戸を開けることにはならないときっぱり否定している。
concern 懸念
accommodate 受け入れる
inflow 流入
categorically きっぱりと
overhaul 全面的見直し、制度改正
報道で読んだ方も多いと思いますが、「特定技能1号」という一定の知識や経験を必要とする資格と、「特定技能2号」という熟練した技能が必要な在留資格が新設されるそうです。
1号 → 在留期限が通算5年で家族の帯同を認めない
2号 → 配偶者と子供の帯同を認め、10年を超えれば「永住権」を申請する道が開ける
現在、トランプ政権下のアメリカや、メルケル首相が政治的に堕ちてしまったドイツでは、大量の移民を受け入れたことに対する逆風が吹き荒れています。受け入れには人道的な側面もあったかもしれませんが、たいていは経済社会の底辺を補充するために経済界が推し進めたものだったはず。
日本の経済界はまさにその入り口で、周回遅れで同じことを始めようとしているのかもしれません。
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