judge Okaguchi - 「岡口裁判官」の品位

岡口基一裁判官をご存知でしょうか?Japanese judge first to be reprimanded for social media post deemed prejudicial https://t.co/Vvxbjw2Ubz
— The Japan Times (@japantimes) 2018年10月17日
彼は実名でツイートをするほぼ唯一の裁判官として知られています。
今回は、彼が「拾われた犬の所有権」をめぐる裁判にコメント。裁判所法には「品位を辱める行状」を裁判官が行ってはいけないとあるのですが、最高裁は岡口氏の投稿がこれにあたると判断し、戒告処分を出しました。
関連ニュースの英語を見てみましょう。
The Supreme Court said Wednesday it will reprimand a 52-year-old judge for his controversial social media post earlier this year, marking a first in Japan.
最高裁判所は水曜日、52歳の裁判官が今年行ったソーシャルメディアの問題投稿をめぐって戒告処分すると発表したが、これは日本では初めてのことだ。
the Supreme Court 最高裁
reprimand 戒告する
controversial 物議を醸す、問題となる
post 投稿
In the post, he criticized the dog’s original owner for trying to get the animal back from the current guardian after “abandoning it.”
その投稿で、彼は元の所有者が「犬を捨てた」あとに現在の飼い主に犬の返還を求めようとしていることを批判した。
original 元の
guardian 飼い主
abandon 捨てる、放棄する
The Twitter post “went beyond the tolerable limit for free speech” as it “gave rise to suspicion among the public that judges may have prejudices based on superficial and one-sided information and understanding,” the court said.
最高裁によると、そのツイッター投稿は「言論の自由の許容限度を逸脱した。」なぜなら「裁判官が表面的で一方的な情報や理解に基づいた偏見を持つかもしれないという疑義を国民対して生じさせた」からだ。
go beyond ~を逸脱する
tolerable 許容しうる
free speech 言論の自由
give rise to ~を生じさせる
岡口氏はこれまでにも「物言う裁判官」として知られています。
以前には、縄で縛られた半裸の男の写真を貼ったり、2015年の東京の女子高生殺人事件にコメントするなどして、2度の厳重注意処分を受けています。
私事ですが、法学部の出身なので、同窓会その他で法曹界の人々と飲んだりすることもあります。そんな席で「お前は〇刑じゃ!」などと冗談を飛ばすこともあるかもしれません(笑
しかし、SNSで言ってしまうのはアウトでしょう。法的には知りませんが、SNS上の発言は事実上は公言とみなされます。
彼のような裁判官に裁かれる国民は、どういうふうに感じるでしょうか?
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