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大手4電力、電力自由化前に「カルテル」 公取委

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公正取引委員会は、関西、中部、中国、九州の電力大手4社が、電力自由化前の営業エリアでの電力販売を互いに制限するカルテルを結んでいたと認定しました。

「カルテル」とは何語でしょうか?自然な英語表現はあるのでしょうか?


 カルテル 
price fixing


ご存じの方も多いと思いますが、カルテルはドイツ語 kartell に由来する「企業連合」という意味です。独占目的で行う価格・生産計画・販売地域等の協定を指します。

英語にも  cartel  という単語があり、それなりに使われています。

Japanese Regulator Fines Utilities $754.7 mln for Forming Cartel
日本の監督機関が、カルテルを形成したとして、電力会社に対して7億5470万ドルの罰金を科す

一方で、英語らしい簡潔な表現があるので、私としてはそちらをお勧めします。

 price fixing  価格協定・価格操作

 fix  固定する・決める・整える

という動詞を使います。この考え方でいくと、

cartel = price-fixing agreement
カルテル=価格協定

という図式が成立するでしょう。



今回明らかになったのは、大手電力が電力自由化を骨抜きにする不祥事を行っていたということです。

昨今の電気料金の高騰で自由化のマイナス面が強調されがちですが、そもそも価格競争を封じ込めようとする試みは、消費者負担を無視したもので、看過できない行為です。

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