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jamboree - COP27は「にぎやかな宴会」? 「化石燃料廃止」示せず

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エジプトで開かれていたCOP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)が閉幕しました。

主な成果は、気候変動で発展途上国に生じた被害に対する支援基金の設立でした。

しかし、根本的な原因である温室効果ガス排出削減については、化石燃料の段階的廃止など強い方針が打ち出せませんでした。

この結果を受けて、Financial Times は皮肉としてこう書いています。


 jamboree 
大規模のにぎやかな催し物・宴会


「ジャンボリー」と呼ばれるこの単語、一見して英語かな?と疑うかもしれません。

元はボーイスカウトなどのスカウト運動のキャンプ大会の呼称で、その中でも「世界スカウトジャンボリー」(World Scout Jamboree、略称:WSJ)が最も歴史があり、かつ大規模な jamboree なのだそうです。

つまり、FTはCOP27を総括して、「各国代表が大勢集まって議論したが、騒いだだけで成果はなかった」と言いたいようです。

こうした「集まり」には、他にもいくつかの英単語があります。

 party  パーティー

これは迷うことはないですね。他にも「政党」や「当事者」などの意味にもなります。

The party is over. 
遊びはこれまでだ。(ここからは真剣に取り組まねば、との意味)

というフレーズもよく使われます。

 gathering  会合

こちらは集まりの性質を問わず、ニュートラルな感じでしょうか。conventionconference を平易な単語で置き換える場合にもよく使うでしょう。
 
 get-together (インフォーマルな)集まり

これは「懇親会、親睦会」などの「内輪の集まり」のニュアンスがあります。よく知った人同士の集まりです。



 記事の英語 

The COP jamboree desperately needs a reboot
COPという「にぎやかな宴会」は再出発が必要だ

 reboot  再起動・再び一からやり直すこと



私はジャパンタイムズ記者時代に、京都で開催されたCOP3を取材した経験がありますが、当時からCOPの進捗というものは遅々としています。

27回もやっていること自体が驚きです。

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