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安倍元首相、防衛費増額を「骨太方針」に注文  

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安倍元首相は、経済財政運営の基本方針、いわゆる「骨太の方針」に、GDP比2%以上への防衛費増額を明記するよう求めています。

この「骨太の方針」あるいは「骨太方針」、もう小泉政権の時代から定番になっていますが、英語化するには違和感が満載です。


 骨太方針 
"big-boned" policy


これは一応「定訳」として使われていますが、無理やり作った英訳でしょう。英語ネイティブには伝わらないため ” ” で囲んであるのです。

ちなみに、 big-boned  は、体格の良いという意味が普通だと思います。

もっと自然に伝えるには

the government's budget-making guidelines for the next fiscal year
政府の来年度予算の策定ガイドライン

などと説明的に伝えるのが一番ですね。日英で言葉の選択には大きな隔たりがあることを再認識してしまいます。



The government’s annual “Basic Policies for Economic and Fiscal Management and Reform,” known as “honebuto hoshin” (big-boned policy outline), is supposed to lay out a vision of the future of our society with key medium- and long-term policies to realize the goal.

政府が毎年作成する「経済財政運営と改革の基本方針」、これは「骨太方針」(骨太の政策概要)として知られるが、社会の将来展望を提示して、それを実現するための中長期の目標を設定するものである。



安倍さんの今回の注文には賛否両論があるでしょう。確かに露・宇の戦争をきっかけに、中台の紛争を見据えた日本の防衛力強化の機運が高まっていると言えます。

しかし、とにかく予算を先に増やす前に、日本の防衛の在り方について大きな議論が提示されているようには思えません。とにかく予算を先に増やす前に、まずは国民的なコンセンサスを得ていく努力が政治家には必要ではないかと感じます。

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