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IPEF - バイデン大統領が来日、「アジア太平洋」から「インド太平洋へ」

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バイデン大統領が来日しました。滞在中は岸田さんとの首脳会談や、日米豪印の4か国の枠組みに臨む予定です。

今回の来日で注目されているのが、米国主導の新たな経済連携です。


 IPEF 
インド太平洋経済枠組み



IPEFとは
Indo-Pacific economic framework

の頭文字をとったもので、abbreviation省略語」の一種ですが、アルファベットをそのまま読むのではなく、発音を別の単語のように読むものを acronym頭辞語」と呼びます。IPEFはアイペフと読みます。UNICEF や SWIFT なども acronym ですね。

もちろん、アメリカの狙いは中国主導の経済圏に対抗することでしょう。すでにTPPやRCEPなどの地域的な自由貿易の組がありますが、アメリカは参加していません。



こちらの記事から英語を拾ってみましょう。

Top Japanese and American economic officials have called for speedy implementation of Washington's proposed Indo-Pacific Economic Framework, as the U.S. seeks partners for an economic bloc to counter China's growing influence.

ますます高まる中国の影響力に対抗するために、アメリカが経済ブロックに加わるパートナーを求める中で、日米の経済担当の高官たちは、アメリカが提唱する「インド太平洋経済枠組み」の迅速な実行を求めている。



以前は Asia-Pacific「アジア太平洋」という地政学的な区分がよく使われてきました。しかし近年は Indo-Pacific「インド太平洋」をよく聞くようになりましたね。安倍政権時代から、free and open Indo-Pacific「自由で開かれたインド太平洋」というフレーズを外務省はことあるごとに使ってきました。

これは台頭する中国に対する有力な国がインドであるからでしょう。インドを含めた発想をしていかないと、この地域のバランスが保てないくらい中国の影響力が意味で大きくなっているのです。

日印は伝統的に友好国ですが、互いの政治経済システムや国民への理解は、そう深くはないと思います。今後はさらに相互理解を深めていく必要がありそうです。

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