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saturate - 知床沖観光船沈没 「飽和潜水」で船内捜索

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知床沖で沈没した観光船「KAZU I」は、水深約120メートルの海底にありますが、その深さまで潜るには「飽和潜水」という特殊な方法が必要です。

今回は、潜水だけではない、saturate の使い方を見ておきましょう。


 saturate 
飽和させる
(液体で)満たす
頭をいっぱいにさせる


飽和潜水」自体は、 saturation diving  と呼ばれます。減圧症を防ぐため、あらかじめ体内にヘリウムなどの不活性ガスを飽和状態になるまで吸収させることで、加圧・減圧は特別なタンク内で行うものです。

コトバンクより

技術的な話は専門家に任せるとして、英語解説的には saturate の別の用法をマスターしましょう。

saturate には、水がもうこれ以上染み込まないところまで染み込んでしまうという基本的な意味があり、ここから「飽和」や、次のようなフレーズに発展します。

 (be) saturated with... 
~で頭がいっぱいである

もうお分かりですよね。悩みや考え事で頭が「飽和状態」であることを、日英では同じようなフレーズで表現することができるのです。

My mind has been saturated with images of war-torn cities after I watched news from Ukraine.

ウクライナ発のニュースを見てから、私の頭は戦争で荒廃した町の映像でいっぱいである。



 記事の英語 

Saturation divers first inhale a helium-oxygen mixture in a sealed deck decompression chamber on a specialized vessel before spending about a day adapting themselves to the pressure equivalent to that of the site where the sunken ship is located.

飽和潜水士は、特別な船の密閉された減圧室で、まずヘリウムと酸素を混ぜたものを吸引し、次に約1日をかけて、船が沈んでいる場所と同じ水圧へと自身の体を適応させる。



飽和潜水は、国内でも限られた人たちにしかできないものだそうです。危険を伴うと思いますが、何とか新たな情報が得られることを願っています。
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