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civilian - キーウ周辺で発見された遺体1222人に 多くは民間人か

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こうしたニュースを聞くたびにいたたまれない気持ちになります。

ウクライナのキーウ州で、これまでに多数の民間人を含む1222人の遺体が発見されたと発表されています。

ロシアは「戦争犯罪」を行ったということを否定していますが、状況証拠は各地で見つかっているようです。


 civilian 
民間人(の)


今回は、注意が必要な「民」と「公」にまつわる表現を見ておきましょう。

このニュースのような場合は、明らかに「軍人」に対する「民間人」の話です。「文民」としてもよいかもしれません。

こういう場合は

 civilian  民間人 

を使います。これに対する「軍人」は

 military personnel  軍人

などと表現します。

次に、行政など軍と関係のない「民間」の文脈では、

 private  民間の・私的な

を使うのが基本です。

 private sector  民間(部門)

はよく聞く表現ですね。

また、この場合の「民間人」、「私人」は

 private(-sector) citizen  です。

これに対する「公」の基本は

 public  公の

ですね。同様に

 public sector  公共部門

としても使われます。

civilian とよく似た civil を使った

 civil sernvant  公務員

があるじゃないか、と思われるかもしれませんが、このときの civil は

 civil  市民の

という意味で、「軍と民」とはまた違う比較軸なのです。



旧ソ連が崩壊した時、アメリカ・イギリス・ソ連は、「ブタペスト覚書」を交わしました。

ウクライナが核を放棄することと引き換えに、その安保を保障するものですが、今回のロシアによる侵攻では、そんな約束など「どこ吹く風」の状態です。

民間人虐殺についても、ロシアの全面否定はにわかに信頼しがたいものです。

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