FC2ブログ

TOB - 村田製作所、アメリカ通信部品会社を買収

teof.png
村田製作所がアメリカの通信部品会社 Renonant に対してTOB を行うそうです。

約3億ドル(約336億円)を使ってNasdaqで株式を取得するとのこと。


 TOB 
株式公開買い付け


経済用語は難しいですね。略語が多いし、専門知識も必要です。

この TOB も、単に「株式公開買い付け」と訳す以上に、その内容によって何の省略形かも違うのです。

TOBは2通りに分かれます。

 takeover bid  敵対的TOB

買収される会社が株の買収に同意していないにもかかわらず、一方的に株式の買い付けを行うことです。

takeover には「乗っ取り」という意味があります

 tender offer bid  友好的TOB

こちらは、被買収企業が同意済みの場合ですね。資本提携やM&Aなどで多く使われる手法でしょう。

敵対的TOBに対する防衛策(takeover defenses)にもいろいろあって英語的にも面白いのですが、それはまた別の機会に。



 記事の英語 

Murata, which owns 4% of Resonant, will buy the remainder through a tender offer at $4.50 per share.

村田製作所はレゾナント株式の4%を保有しているが、1株当たり4.5ドルで公開買い付けを行うことで残りを取得する。



邦人企業の中にもM&Aで拡大するものもあれば、買収されて形を変えていく企業も多数あります。

もはや企業の合従連衡に国境はない時代です。
関連記事

0 Comments

Post a comment