10万円給付、16~18歳は「プッシュ型」給付困難 要申請で調整

政府・与党は19日に決める経済対策の柱として18歳以下に1人当たり10万円相当を給付し、新型コロナウイルス禍で生活に困窮する世帯にも現金を給付することなどを決めました。ただ、一度きりの現金給付が教育格差の是正など根源的な問題の解決につながるかは疑問もあります。 https://t.co/XQ3Z6QtMgf
— 日本経済新聞 大学取材班 (@nikkei_daigaku) November 14, 2021
18歳以下の子どもへの10万円相当の給付について、高校以上の年齢の子供は申請が不要な「プッシュ型」の給付を行うための情報が自治体に十分そろっていないため、申請が必要な「手挙げ方式」が検討されているそうです。
最近、行政機関がこのことばを多用するようになった気がしています。
プッシュ型
push
push
英語的には大した知識にはならないかもしれません。ただ、この push というのはマーケティング用語、あるいは情報通信の用語が主流だったと思います。
この push のざっくりとした意味は、能動的に働きかける(pushする)ということです。
代表的な使用例です。
push-pull strategy プッシュ・プル戦略
マーケティングにおける push とは、売り手が積極的に働きかけを行うことで商品を売り込んでいく戦略です。「推し」から push ともつながりますね。
それに対して pull とは、すでに消費者に広く認知されていたり差別化が図られている場合などに有効とされています。客を「引き込む」ことから pull となります。
push notification プッシュ通知
こちらはもうスマホでもおなじみですね。こちらがチェックしにいかなくても勝手に通知してくれる機能です。
push はなぜか行政用語としても使われるようになりました。受給者が何もしなくても行政が給付金を支給してくれるような仕組みとして理解されています。
デジタル時代にふさわしい給付のあり方としては、「プッシュ型」がもっと発達してよいと考えますが、ITが一番進んでいないのが行政情報システムなんですねぇ。
市民が電子的に申請しても、役所ではそれを印刷して職員がデータを打ち直したりすることもあるそうなので、非効率のかたまりのようなところです。
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