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10万円給付、16~18歳は「プッシュ型」給付困難 要申請で調整

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18歳以下の子どもへの10万円相当の給付について、高校以上の年齢の子供は申請が不要な「プッシュ型」の給付を行うための情報が自治体に十分そろっていないため、申請が必要な「手挙げ方式」が検討されているそうです。

最近、行政機関がこのことばを多用するようになった気がしています。


 プッシュ型 
push


英語的には大した知識にはならないかもしれません。ただ、この push というのはマーケティング用語、あるいは情報通信の用語が主流だったと思います。

この push のざっくりとした意味は、能動的に働きかける(pushする)ということです。

代表的な使用例です。

 push-pull strategy  プッシュ・プル戦略

マーケティングにおける push とは、売り手が積極的に働きかけを行うことで商品を売り込んでいく戦略です。「推し」から push ともつながりますね。

それに対して pull とは、すでに消費者に広く認知されていたり差別化が図られている場合などに有効とされています。客を「引き込む」ことから pull となります

 push notification  プッシュ通知

こちらはもうスマホでもおなじみですね。こちらがチェックしにいかなくても勝手に通知してくれる機能です。

push はなぜか行政用語としても使われるようになりました。受給者が何もしなくても行政が給付金を支給してくれるような仕組みとして理解されています。



デジタル時代にふさわしい給付のあり方としては、「プッシュ型」がもっと発達してよいと考えますが、ITが一番進んでいないのが行政情報システムなんですねぇ。

市民が電子的に申請しても、役所ではそれを印刷して職員がデータを打ち直したりすることもあるそうなので、非効率のかたまりのようなところです。


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