衆院選 「バラマキ合戦」か「分配」か

【財源なき分配競争 過熱の一途】https://t.co/JNzZdL9sHN
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 21, 2021
与野党は、衆院選で最大の争点となっている「分配」政策のアピールに懸命。競い合いは過熱の一途で「ばらまき合戦」の様相を呈す。ただ、各党とも財源論について多くを語らない。赤字国債に依存するなら、負担は将来世代に重くのしかかる。
次の日曜には投票です!
今回の衆院選は「バラマキ合戦」と言われてきました。偏在した富の「分配」に焦点を当てる党もあれば、「成長が先だ」とする党もあり、力点はさまざまです。
バラマキ
pork barrel
英語の政治ニュースを読んだことがある方なら見たことがあるはずです。
pork barrel 利益誘導
などと訳されます。また形容詞として
pork-barrel politician
利益誘導型の政治家・バラマキ政治家
などにも使われます。
でも、そもそもなぜこの単語の組み合わせが利益誘導なのでしょうか?
pork 豚肉
barrel 樽
その語源はとても興味深いのです。
It has been suggested the phrase was derived from when enslaved people would scramble for their shares of salted pork, which people who owned slaves gave to them in barrels as a "reward."
この表現は、奴隷が先を争って塩漬けの豚肉の切れを求めた頃に由来するとされているが、この塩漬けの豚肉というのは、奴隷を所有していた人々が「ご褒美」として樽に入れて与えたものである。
なんだかひどい話ですが、奴隷制度があった時代のアメリカの事情から来ているとされています。
これが転じて
"pork barrel spending" soon came to refer to members of Congress funding questionable projects in their home districts for political gain.
ほどなく「バラマキ支出」は、自分たちの選挙区において政治的利益のために問題のある事案に予算をつける下院議員を意味するするようになった。
経済全体のパイを拡大することは必要なことですが、「分配」が求められる理由は公平性の問題です。
パイが大きくなっても、得をしてきた人だけがさらに得をする、そんな状況にうんざりだというのが今の庶民感情でしょう。
その意味では「成長」と「分配」は比較の軸が違うようにも感じます。
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