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Chinese Taipei - オリンピックで台湾は「中華台北」

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オリンピック開会式で、NHKアナが台湾選手団を紹介するときに「台湾」と呼びました。

ごく普通のことのように感じるかもしれません。逆になぜ TPE と表記されているのかわからない方もいるかもしれません。

台湾の人々は大歓迎した一方で、中国本土のメディアは不快感を表明しています。


 Chinese Taipei 
中華台北


今回は、中台をめぐる国際問題に少し触れておきましょう。

Chinese Taipei 中華台北 は、オリンピックなどの国際スポーツにおける Republic of China 中華民国(台湾)の呼称なのです。IOCのコードがTPEになります。

「一つの中国」を標榜する中華人民共和国に対する国際社会の妥協といえるでしょう。「中華民国」も「台湾」も使えない状況があるのです。

台湾が本来呼ばれたい名称と引き換えに、TPEのIOCコードはC系の中国とは別団体として出場できるのです。台湾の人々は苦々しく思っているかもしれません。

ちなみに、似た呼称として「中国台北」というものがありますが、これは「中国の一部としての台湾」と解釈されており、台湾が到底受け入れられるものではありません。




The condemnation came a day after an announcer for public broadcaster NHK raised eyebrows by referring to the Taiwanese team as "Taiwan" rather than "Chinese Taipei."

非難の声は、日本の公共放送NHKのアナウンサーが、台湾選手団を「中華台北」ではなく「台湾」と呼んで世間を驚かせた次の日に上がった。

 raise eyebrows  驚かせる
 refer to A as B  
AをBと呼ぶ




東日本大震災に対する台湾からの義援金や、先日の日本から台湾へのワクチン提供にも見られるように、日本と台湾の関係はかつてない強い関係で結ばれています。

NHKアナが「台湾」と紹介したのは、局としては「アクシデント」だったのかもしれませんが、現状の国際的な矛盾を抱えたままでいるのはどうも腑に落ちません。



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