Don Juan - 紀州の「プレイボーイ」?

ワイドショーではアメフト騒動に代わって「紀州のドン・ファン」が大ブレークですね。
ヨーロッパ文学や音楽をかじったことのある人なら、なんとなくわかると思いますが、「ドン・ファン」と事件の経緯について、英文報道をさらってみましょう。
Don Juan
プレイボーイ・色男の代名詞
(17世紀スペインの伝説上のイケメン、ドン・ファンが発祥)
プレイボーイ・色男の代名詞
(17世紀スペインの伝説上のイケメン、ドン・ファンが発祥)
Wikipediaによると、「プレイボーイの貴族ドン・ファンが、貴族の娘を誘惑し、その父親(ドン・フェルナンド)を殺した。その後、墓場でドン・フェルナンドの石像の側を通りかかったとき、戯れにその石像を宴会に招待したところ、本当に石像の姿をした幽霊として現れ、大混乱になったところで、石像に地獄に引き込まれる。」
だそうです。
個人的に、より馴染みの深い「ドン・ファン」といえば、
モリエールの戯曲「ドン・ジュアン」
モーツアルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」
リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」
あたりでしょうか。
今回のニュースの中心人物である和歌山の資産家は、自らを「紀州のドン・ファン」と呼んでいたそうです。
The Japan Timesから、関連する英語表現を拾ってみましょう。
Kosuke Nozaki was featured in TV programs and magazines after publishing his autobiography in 2016, titled “Don Juan of Kishu: The Man Who Gave 3 Billion Yen to 4,000 Beautiful Women,” likening himself to the mythical European playboy.
野崎幸助氏は2016年に自叙伝を出版した後にテレビや雑誌に取り上げられました。その題名は「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男」というもので、自らを伝説上のヨーロッパのプレイボーイになぞらえたのです。
feature 特集する
autobiography 自叙伝
liken A to B AをBに例える
mythical 架空の、伝説上の
いかがでしたか?
捜査は進行中ですが、覚せい剤が検出されたとか、何やら物騒な展開ですね。
私には和歌山の白浜に遠縁の親戚がいて、小さいころは海水浴によく行きました。この資産家の住んでいた田辺とは目と鼻の先です。
この南紀エリアの風土や、そこに暮らす人々を知っているので、あえて申し上げますと、「プレイボーイ」とは結びつかない土地柄なのですけど...
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