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トランプ・ツイート斜め読み - グレタさん「ばかばかしい」


タイム誌が Person of the Year「今年の人」に、スウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんを選んだことについて、トランプ大統領が反発しています。

持ち前の口調で「ばかばかしい」などと投稿しました。


 ridiculous 
ばかばかしい


折角ですから、この単語を見ておきましょう。

一見スペリングも長めですし、難しそうに見えるかもしれませんが、ridiculous は日常会話の中でもよく使われる頻出ボキャブラリーです。

 ridicule  
馬鹿にする・笑いものにする・嘲笑する

という動詞があります。
名詞の ridicule もあり、嘲笑・嘲いという意味になります。

ridicule形容詞化したものが ridiculous です。

This is ridiculous!
などは、人前で軽々しく使わないほうがいいと思います。強い感情表現ですから、本当に強い疑問や反発がない限りは控えましょう。相手にとっては挑発的で攻撃的だと受け止められる言葉です。



トランプさんのツイートを見ていきましょう。

So ridiculous.
本当にばかばかしい。

Greta must work on her Anger Management problem, then go to a good old fashioned movie with a friend!
グレタは、自分の怒りを制御できない問題を解決しなければいけない。次に友達と昔の名作映画を見にいかないと。

Chill Greta, Chill!
落ち着け、グレタ、落ち着け!

 chill  落ち着く、リラックスする(米俗)



早速このツイートも話題になり、トランプ批判も高まっているようです。

しかし、少なくともグレタさんを「子ども扱い」している点があるとすれば、それは大統領も改めなければならないでしょう。

「大人社会が将来の世代の環境を破壊している」というグレタさんの主張はまさにその通りなのです。

singular "they" - they は単数形の時代?

they (1)
英語教育が根底からひっくり返るかもしれません!

辞書出版大手のウェブスターが、単数の they を Word of the Year「今年の言葉」に選びました。


 singular "they" 
単数形のthey


その理由とは何なのでしょうか?記事から見ていきましょう。

Merriam-Webster's 2019 Word of the Year is "they" — the singular pronoun that has gained popularity as a way to refer to nonbinary people who identify as neither exclusively male nor female.

メリアム・ウェブスターの2019年・今年の単語は「they」-単数形の代名詞としてで、自分を男とも女とも認識しない人々を表す用法。

 nonbinary  
自らを男性とも女性とも認識しない人々、
ノンバイナリー

In September, the dictionary added the use of “they” as a singular nonbinary pronoun, citing the pronoun's established place in language.

9月にウェブスター辞書は、theyをノンバイナリーの人を示す単数代名詞として加えた。この代名詞が言語において一定の地位を確立したとした。

 established  確立された

また、ウェブスターによると、theyの単数用法は過去600年も前から存在しているというのです!

English famously lacks a gender-neutral singular pronoun to correspond neatly with singular pronouns like everyone or someone, and as a consequence they has been used for this purpose for over 600 years.

よく知られていることだが、英語はeveryone「みんな」やsomeone「誰か」などの単数代名詞にうまく対応する、中性で単数の代名詞がない。その結果、theyがこの目的のため600年以上使われてきた。



ところが、theyを単数扱いするといっても、they is...という使い方が受け入れられているわけではないようです。
ウェブスターが挙げた例文では、見かけ上は「彼ら」とも読めるので、文脈から読み解くしかないようです。


I knew certain things about … the person I was interviewing… They had adopted their gender-neutral name a few years ago, when they began to consciously identify as nonbinary - that is, neither male nor female. They were in their late 20s, working as an event planner.

こんなのがテストに出たら、キョーレツな悪問になりますね 



ノンバイナリーは男女の性別にとらわれない「第3の性」ともいわれますが、この認知が広がった結果といえるでしょう。

言語は時代とともに変化していきますから、この用法が外国語としての英語でも受け入れられていくのかもしれません。ただ日本の英語教育ではどのように扱われるのでしょうか?

mural - バンクシーのクリスマス壁画

mural.png
英国の謎の路上アーティスト、バンクシーが描いた最新の壁画が話題を呼んでいます!

トナカイを描いた壁画と実物のベンチ、ホームレス男性を組み合わせた作品です。


 mural 
壁画


今回は、日本人が想像する意味と、英語での定義が結構違う壁画を考えてみましょう。  

まず、壁画の定義ですが、
こちらのように、古墳の壁画などを想像するのが一般的です。奈良のOO古墳で発見された壁画、のようなニュアンスです。

しかし、ネイティブ英語でいう mural の本来の定義は、
こちらのようなものです。

a large picture that has been painted on the wall of a room or building
部屋や建物の壁に描かれた大きな絵 

この定義には「時代による区別」はありません。つまり現代アートにも使われるのです。
このことから、バンクシーの作品にも mural があてはまるわけです。



記事から英語を見てみましょう。

A mural by anonymous British street artist Banksy depicting a homeless man being pulled by two reindeer has gone viral on social media, as the number of homeless deaths in the country hit a new high last year.  

2頭のトナカイに引っ張られるホームレス男性を描いた、英国の匿名の路上アーティスト・バンクシーが描いた壁画が、ソーシャルメディアで拡散している。昨年、英国のホームレス死者数が記録を更新したさなかのことだ。

 anonymous  匿名の
 go viral  (ネットで)拡散する



バンクシーの作品ではないかと話題になった、東京の晴海ふ頭の絵もありましたが、こういうのはいつ誰が描くのでしょうね?それも発見されないように短時間でさっと上手に描き上げるのは、やはり並外れた才能が必要だと思います。

辞書にはのらない英語 - 顔認証

kao.png
大阪メトロで顔認証テクノロジーを使った改札の実験が始まりました!
鉄道では初めての試みで、写真を事前登録することで「顔パス」で入退場ができるそうです。

この「顔認証」、英語ではどのように表現しているのでしょうか?


 顔認証 
facial recognition


 facial face の形容詞で、顔のという意味です。
 recognition  は認識ですね。

facial recognition もそうですが、多くの場合、
facialface で置き換えることができます。

facial recognition 
= face recognition 顔認識

facial mask 
= face mask 
美容パック

という感じです。こうした名詞が形容詞の役割を果たすものを名詞の形容詞的用法といいます。

例えば、cat ですが、
 cat food  
キャットフード
cat(名詞)が形容詞の役割を果たしています。

同じように、dogですが
 dog person  愛犬家では
dog(名詞)が形容詞の役割です。



記事から英語を拾ってみましょう。

Osaka Metro Co. on Tuesday started testing a next-generation automated ticket gate featuring a facial recognition system.
大阪メトロは火曜日、顔認証システムを特徴とする次世代の自動改札機の試験運用を始めた。

 next-generation  次世代の
 feature  ~を特徴とする

The subway operator aims to introduce the gates at all of its train stations by fiscal 2024, ahead of the 2025 World Expo in the city of Osaka.
この地下鉄運行会社は、2025年の大阪万博にさきがけた2024年度までに、全駅でこの改札機を導入することを目指している。

 introduce  導入する



このシステムは車椅子の使用者やベビーカーの親子連れに優しいといわれています。ラッシュ時の改札では「ピッ」の動作さえ一瞬で済ませないと人がつかえますから、顔認証はバリアフリーにつながる技術になるといえるでしょう。

body - 中村医師の遺体が故郷に

taibatuのコピー

アフガンで銃撃され死亡した医師で「ペシャワール会」代表、中村哲さんの遺体が故郷の福岡に到着しました。


 body 
遺体


今回は簡単な単語 body ですが、「体」が「遺体」の意味になることを覚えてください。

通常では、生きている人は固有名詞や人称代名詞、あるいは言い換えのフレーズなどで表現しますよね。

例えば、安倍総理
Shinzo Abe(固有名詞)
he(人称代名詞)
the prime minister(言い換え)
などと表現できます。

ところが、body が付いたとたんに「死んだ人」を示す場合があります。生きた「体」というよりは、亡くなった人の「体」です。英語に限るわけではありませんが、人は「肉体」と「魂」を分けて考えることがありますね。body and soul です。the body of... とあえて書きだすところに、魂が分かれたことが暗に示されているのかもしれません。

the body of Dr. Nakamura 
中村医師の遺体
the body of a man in his 30s
30代の男性の遺体

もちろん、body には他にも多くの意味があり、全てが「遺体」ではありません。

胴体 → the body of a car 車のボディ
体系 → a body of knowledge 知的体系
機関 → a foreign aid body 
対外援助機関

要は文脈次第になりますが、人の描写に body が使われているときは注意して読んでみてください。



記事から英語を見てみましょう。

The body of Tetsu Nakamura, the Japanese physician and devoted aid worker who was killed in a shooting five days earlier in Afghanistan, arrived Monday in his home prefecture of Fukuoka accompanied by members of his family.

5日前にアフガニスタンで殺された、日本人医師で援助活動家の中村哲さんの遺体が、家族に付き添われて月曜日に彼の故郷である福岡県に到着した。

 physician  医師



アフガンで中村さんは水の整備を支援していました。考えてみれば、このような社会基盤は国が整備して当然のもの。それだけ国全体が戦火で疲弊しているということなのです。