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外国人の入国を30日から全面禁止 オミクロン株

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岸田政権の動きは早かった!

omicron variant オミクロン変異種 への水際対策として、政府は全世界を対象に外国人の新規入国を全面禁止しました。当面1カ月の措置ということです。


 全面禁止 
across-the-board ban


今回はこの「全面的な~」という表現を見ておきましょう。

 across the board 
全面的に・一律に・例外なく

などとして使える副詞句です。形容詞的に使う場合にはハイフンで結ぶこともあります。

「全面禁止」を他にも

total bancomplete ban としても構いませんが、across the board はネイティブもよく使うので、こなれた英語のバリエーションとして覚えておけばいいでしょう。

言い換えれば

applying to everyone without exception
例外なく全員に当てはまる

ということになります。

across には 横切って、横断的に という意味があるので理解できるでしょう。

board が何か、という点については、語源によると競馬の賭け方が元になっているようですね。ボードに各競走馬が表示されるイメージでしょうか。

across the board をさらに強調したい場合は、

all across the board

と、all を加えればいいでしょう。

外国人の入国の全面禁止」は
across-the-board ban on entry of foreign nationals

などとすることができます。



前政権の初動の遅さが大きな批判を受けたことで、岸田政権は迅速対応を優先しているのでしょうか?

その真意ははかりかねますが、政策判断の基準が国民の感覚に近いところにあるというのは大いに評価すべきでしょう。

それにしても、今のコロナのおさまりがずっと続いてほしいものです。

omicron - 新たな変異株がギリシア文字2つをスキップした理由

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先日から盛んに新種のコロナ変異株のニュースが流れています。

南アフリカを中心とするコレ。


 omicron 
オミクロン


ご存じの通り、omicron というのはギリシア文字の15番目なのですが、その前の変異株は12番目の mu「ミュー」でした。

13番目の nu「ニュー」と14番目の xi「クシー」 がスキップされているのです。


WHOの説明では、nu は英語の new と混同しやすく、xi は姓として使われるため、感染症に名前をつけるときに地名や人名を疾患名に使わないというポリシーに反するとのことです。



 記事の英語 

New Covid variant called omicron not Xi to avoid offending Chinese ruler

新たなコロナ変異株は、中国の支配者の気分を害さないよう、xi ではなく omicron と呼ばれる

The decision to avoid the use of Xi is perhaps not surprising given the diplomatic optics

xi の使用を避ける決定は、外交に対する世論を考えると、恐らく驚きではないだろう。

 optics  世論



中国の国家主席、習近平は Xi Jinping と書きます。

WHOと中国の関係はコロナ当初からいろいろ問題が指摘されていただけに、WHOは「忖度」機関だという世論が一層高まるかもしれません。



紀文、「かまぼこ」など魚肉練り製品を値上げへ

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嫌な形の物価上昇がじわじわと生じているようです。

紀文は、来年2月28日納品分から「かまぼこ」や「ちくわ」など平均で約8%値上げすると発表しました。同業者に追随する形です。


 かまぼこ 
steamed fish paste


英語に「かまぼこ」の定訳って、実はあるんです。

ポイントはこれ。

 paste  すったもの・練ったもの

よく「ペースト」や「ペースト状のもの」と呼びますが、魚肉のすり身にも使います。

これを  steam  蒸す ということで「かまぼこ」というわけです。

steam ではなく boil ゆでる を使った英訳もあるようですが、steam の方が正確と思います。

もっとも、魚肉の練り物を総称して

 fish cake  と呼ぶことも多いでしょう。その形状は後付けで。

例えば「ちくわ」なら

 tube-shaped fish cake 
管状の魚のすり身 ⇒ ちくわ

と表現することもできますね。

一方、paste といえば、こちらにも使います。

 bean paste  味噌

ピンと来ませんが、大豆がペースト状になったものということでしょう。

 sweet bean paste  あんこ

味噌が甘くなった?のではなく、あんこの英訳です。

要は、欧米人にはこうした日本の食材になじみがないので、表現も粗削りなのだと思います。

外国人でも、通の間では kamaboko, chikuwa... などとそのまま呼ぶことも多いと思います。



値上げの理由として、原材料価格の高騰や原油高により、包装資材費や物流費、エネルギー費が上昇したことが挙げられています。

これからの季節、なべも増えるのに食材の値上げは痛いところですね。

 

plow - 車がクリスマスパレードに突っ込み死傷者 米ウイスコンシン州

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またアメリカでいたたまれない事件です。

私も昔留学していたウイスコンシン州で、クリスマスパレードの列に車が突っ込み、5人が死亡、40人以上がけがを負ったと報じられています。被害者には子どもも含まれているとのこと。


 plow 
(乗り物が人に)
突っ込む


今回は、このような事件の英語ニュースで頻繁に目にする動詞 plow を見ておきましょう。

もともとは

 plow  【名】すき
        【動】
土を耕す

なのですが、乗り物などが人の列などに突っ込み、なぎ倒していく様子を例えて、英語ニュースではよく使われるのです。恐ろしい話です。

その中でもよく使われるのが

plow into... ~に突っ込む
plow through... 
(同)

ちなみに、発音は「ぷらう」ですから、お間違えなきよう。

また、イギリス英語では plough と綴ります。

もちろん、drive into... としても「~に(車などで)突っ込む」ですが、plow を使うことで生々しさを伝えていると言えるでしょう。



 記事の英語 

5 Dead After Driver Plows Into Wisconsin Holiday Parade
ウイスコンシンの(クリスマス)パレードに運転手が突っ込み、5人死亡

この holiday は、11月下旬の Thanksgiving から クリスマス・年末にかけてのアメリカのお休み期間を指します。



NBCの報道では、運転していた人物は別の事件の容疑者として逃走中だったとのことです。いたたまれない気持ちです。








stockpile - 日本政府、国家備蓄の石油放出を検討 原油高騰を受けて

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原油が高いですね!

庶民にはピンと来ないかもしれませんが、燃料費や原材料費の高騰、ひいては製品価格の値上がりにつながっていることを感じてらっしゃるのではないでしょうか。

こうした動きを受けて、政府は国内にある石油の備蓄を市場に放出することを検討しているそうです。


 stockpile 
備蓄


stockpile は名詞でも動詞でも使われます。
【名】備蓄・貯蔵
【動】備蓄する・たくわえる


ことばの成り立ちは比較的簡単だと思います。

 stock  備蓄・在庫・たくわえ

なのですが、では stock だけでも良いのではと思うかもしれませんね。

ポイントは  pile  山のような積み重なり なのです。

つまり、stockpile は大量の物質が貯蔵されている場合に適している単語といえるでしょう。企業や国家レベルの備蓄に使われ、家庭レベルでのちょっとした「たくわえ」にはなじまないとも言えます。

The country's stockpile of flour would last only for a few months.

その国の小麦粉の備蓄は、数カ月しかもたないだろう。

Japan is considering releasing oil from its strategic stockpiles, joining China and the U.S. in a coalition of consumers that wants to tame a surge in energy prices that’s triggered a jump in inflation.

日本は戦略的な備蓄から石油を放出することを検討している。物価高騰を引き起こしたエネルギー価格の急騰を抑えたいとする中国やアメリカの石油消費国の連合に加わることになる。
  
 tame  抑える・手なづける



日本は145日分の石油をを国内に貯蔵しているそうです。

しかし、原油価格が下降トレンドで長期に推移しないと、備蓄放出は新たな問題を引き起こすことになりそうです。

10万円給付、16~18歳は「プッシュ型」給付困難 要申請で調整

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18歳以下の子どもへの10万円相当の給付について、高校以上の年齢の子供は申請が不要な「プッシュ型」の給付を行うための情報が自治体に十分そろっていないため、申請が必要な「手挙げ方式」が検討されているそうです。

最近、行政機関がこのことばを多用するようになった気がしています。


 プッシュ型 
push


英語的には大した知識にはならないかもしれません。ただ、この push というのはマーケティング用語、あるいは情報通信の用語が主流だったと思います。

この push のざっくりとした意味は、能動的に働きかける(pushする)ということです。

代表的な使用例です。

 push-pull strategy  プッシュ・プル戦略

マーケティングにおける push とは、売り手が積極的に働きかけを行うことで商品を売り込んでいく戦略です。「推し」から push ともつながりますね。

それに対して pull とは、すでに消費者に広く認知されていたり差別化が図られている場合などに有効とされています。客を「引き込む」ことから pull となります

 push notification  プッシュ通知

こちらはもうスマホでもおなじみですね。こちらがチェックしにいかなくても勝手に通知してくれる機能です。

push はなぜか行政用語としても使われるようになりました。受給者が何もしなくても行政が給付金を支給してくれるような仕組みとして理解されています。



デジタル時代にふさわしい給付のあり方としては、「プッシュ型」がもっと発達してよいと考えますが、ITが一番進んでいないのが行政情報システムなんですねぇ。

市民が電子的に申請しても、役所ではそれを印刷して職員がデータを打ち直したりすることもあるそうなので、非効率のかたまりのようなところです。


国会議員の「文書通信費」 在職1日で満額100万円

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日給100万円の世界です!

在職1日にも関わらず、国会議員には10月分の文書通信費100万円が支給されたそうです。

大阪府の吉村知事は、「1日だけでも国会議員の身分となったので、10月分、100万円の札束、全額支給らしい。これが国会の常識。おかしいよ」と批判しています。


 文書通信費 
correspondence allowance


今回は correspondence に注目してみましょう。

動詞は  correspond  ですが、最も中心的な意味は「
一致する・対応する・合致する」といったものです。

例: Each word in the original Japanese text does not necessarily correspond to the translated text. 
原文の日本語の単語の一つ一つが必ずしも翻訳文と一致するわけではありません。

つまり、correspond が示すのは、「一方に対して他方が一致する関係」であるといえます。

このことから名詞 correspondence には文通や通信という意味があるのです。一方が発したメッセージに他方が答えるという、双方のやりとりということですね。

 allowance  手当・~費

こちらはどうでしょうか。「費用」といえば cost や expense といった単語もあるのですが、「手当」としての意味合いがある費用には allowance を使うことができます。身近な言葉だと「お小遣い」にも相当します。

「文書通信費」は手当と考えることができます。

retirement allowance 退職金
child allowance 子供手当

などのように使います。



「文書通信費」は、正式には「文書通信交通滞在費」と呼ばれ、correspondence だけでなく、「交通費」と「滞在費」もOKという大盤振る舞いなのです。

報道によれば、文書通信費は事実上の「第2の給料」や「お小遣い」に近いものという話もあり、ますます税金の使い方に疑問を抱かざるを得ません。