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monarchy - イギリスは「君主制」の国 エリザベス女王の国葬

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イギリスのエリザベス女王の国葬が19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われました。

葬儀の模様は国内外で中継され、世界の多くの人が女王に最後の別れを告げました。


 monarchy 
君主制・君主制国


耳慣れない単語だと思うかもしれませんが、政治システムを語る上では外せない単語です。

 monarch  君主・国王
 monarchy  
君主制・君主制国

と2つの単語がよく出てきますね。monarchy とは一人の支配者が統治する国家形態で、君主が唯一の「主権者」となる統治体制です。カナダやオーストラリアなどは British Commonwealthイギリス連邦」に属し、イギリスの君主の下にあります。



 記事の英語 

Author Clive Irving tells us what the future of the monarchy could look like following Queen Elizabeth II's death.
作家のクライブ・アーヴィングさんが、エリザベス女王が亡くなった後の、この君主制国(=イギリス)の将来について語ります。

(多くの場合、the monarchy=イギリスのように、意味を置き換える単語として使われます)



実際、イギリス国内には以前から「共和制」への移行論が出ていますし、今回の女王の逝去を受けて、カリブ海の島国で英連邦の一員であるAntigua and Barbuda「アンティグア・バーブーダ」のブラウン首相は、君主制から共和制への移行を問う国民投票を3年以内に実施する方針を明らかにしています。

岸田首相 英女王の国葬参列見送りへ 「弔問外交」に誤算

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またこの人の早合点だったのでしょうか?呼ばれてもいないのに行く気満々?

先日逝去されたエリザベス英女王の国葬への参列について、岸田首相はを見送る方針とのことです。招待状は国家元首ら2人分で、天皇、皇后両陛下が参列するそうです。

安倍元総理の件もそうですが、岸田さんの頭の中には「弔問外交」としての葬儀の活用があったようです。


 弔問外交 
funeral diplomacy
または「弔意外交」として
condolence diplomacy


考え方は単純で、「弔問」にあたる部分を

 funeral  葬儀 や
 condolence  弔意

に置き換えたものです。ただ、自然に生まれた英語かどうかは疑わしく、いつの時代からかはよくわかりませんが、政治目的とからめて言われるようになった造語なのかもしれません。””で囲まれる場合もよく見かけます。



Interesting article here in @tokyo_shimbun comparing the state funeral plans for the UK's Queen Elizabeth II and Japan's Shinzo Abe, including issues of so-called "condolence diplomacy"
東京新聞の興味深い記事が、英国エリザベス女王と日本の安倍晋三氏の国葬計画を比較している。いわゆる「弔問外交」問題を含めて。



英国としては、同じ王族として親交のある日本の皇室の天皇皇后両陛下をご招待したのは自然なことでしょう。

官邸としては「弔問外交だ」と息巻いていたのかもしれませんが、この状況で何でも政治とからめるのは品が良くないと批判されても致し方ありません。



Zaporizhzhia - ロシア占領下の欧州最大の原発が停止 安全のため

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ロシア軍の占領下にあるウクライナのザポリージャ原発が、安全のために完全停止しました。

ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」が発表しました。


 Zaporizhzhia 
ザポリージャ


もともと英語ではない言葉ですが、普通に英語ニュースでも使われていますので、目を慣らせておいて損はないでしょう。

ちなみに、原子力発電所
NPP (nuclear power plant) と省略表記されることがあります。

Zaporizhzhia NPP ザポリージャ原発

のように使います。



 記事の英語 

Last operating reactor has now been shut down, says Energoatom, to transfer facility to ‘safest state’

エネルゴアトムによれば、施設を「最も安全な状態」に移すために、稼働していた最後の原子炉が停止したとのことだ。



ロシアとウクライナの戦争では、原発が実質的に「人質」となる戦局が繰り返し見られます。

現代戦争ですから、誰にも迷惑のかからない野原でチャンバラというわけにもいきません。そもそもこのような争いを避けることに最大の努力を払わねばなりません。

非課税世帯への物価高騰対策 5万円を給付

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高騰する物価への対策として、政府は住民税非課税世帯あたり5万円の給付金を配る方向で検討しています。

納税者からは厳しい反応が出ているようです。


 非課税世帯 
tax-exempt households


今回は、「~を免除されている」という形容詞を作る、-exempt という単語を見ておきましょう。

 exempt 【形】免除されている

が元になりますが、通常のS+V+Cの文における基本形は、(be) exempt from... ~から免除されている になります。

Some low-income households are exempt from the resident tax.
低所得世帯の中には、住民税を免除されている世帯がある。

これが名詞を修飾する形になったものが、-exempt です。ただし、この形で使われるのは

tax-exempt 税を免除された
tariff-exempt 
関税を免除された

などの税金系の形容詞以外にはあまり見かけません。be exempt from の形が自然なのでしょう。



 記事の英語 

Households that are exempt from resident taxes will be eligible to receive the money, as they are more vulnerable than others to higher energy and food prices largely caused by Russia's war against Ukraine.

住民税非課税となっている世帯は、(給付)金を受ける資格が与えられるだろう。なぜなら、ロシアによるウクライナとの戦争で主に生じたエネルギーと食料価格の上昇に対して、彼らは他の世帯よりもさらに脆弱だからだ。

 vulnerable to... 
~に脆弱である・~の被害を受けやすい



物価高の影響を感じているのは、程度の差はあれど、課税世帯も同じです。

本当は資産があるのに非課税扱いを受けている、いわゆる「偽」の非課税世帯の存在が指摘されていますが、税や社会保障費をきっちり引かれている課税世帯の感情を考えると自然な流れでしょう。

政治的な公平性とは何か、岸田さんには深く考えていただきたいですね。

Liz Truss - イギリス新首相にトラス氏

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イギリスの新しい首相に、 Liz Truss  リズ・トラス 氏が就任することになりました。

不祥事が続いて辞任を発表した Boris Johnston 首相の後任となります。与党・保守党の党首なので、国の首相になります。日本の議院内閣制と似ています。

今回は、私たちがあまり馴染みのない、イギリス政治に関する頻出単語をおさらいしておきましょう。

その前に、こちらご存じですよね?

 U.K.  United Kingdom 
グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国(英国の正式名称)
⇒ 「イギリス」のことを「イングランド」と呼んではいけません。イングランドはU.K.を構成する一つの国です。

 Conservative Party  保守党
正式名は Conservative and Unionist Party といいます。

 Tory  保守党員
トーリー党 (保守党の前身)の名称が今でも「保守党員」として残っています。

 Labour Party  労働党(野党) 

 MPs  
members of parliament 
国会議員

 House of Commons  
庶民院(下院)

 House of Lords  
貴族院(上院)

英国の政治は、ざっくりと言えば、トーリーと労働党が2大政党として政治を担っています。 



 記事の英語 

Liz Truss will be the UK's new prime minister after beating Rishi Sunak in the race to lead the Conservative Party
リズ・トラス氏が、英国の次期首相になる。保守党を率いる戦いでリシ・スナック氏を破ったことに続いて。



恐らく日本での反応といえば、「あぁ、女性リーダーなんだ」といったあたりでしょう。

欧米ではジェンダーが話のポイントになるようなことはなく、政治の中身の議論が中心です。

pass away - ゴルバチョフ・元ソ連大統領死去 冷戦終結の立役者

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東西の冷戦を終わらせたソ連最後のリーダー、Mikhail Sergeyevich Gorbachev (ミハイル・ゴルバチョフ)元大統領が30日、病気のためモスクワで亡くなりました。91歳でした。


 pass away 
死ぬ・亡くなる・逝去する


今回は「死ぬ」英語をいくつか見ておきましょう。

まず、英文ニュースは淡々と事実を伝えることをモットーとしているため、婉曲表現は避ける傾向があります。

よって、 die  死ぬ をストレートに使うことが多くなります。英文ニュースのヘッドラインはそうなっているものが多いはずです。

pass away は、過ぎて去ってしまう、いなくなってしまう ⇒ 亡くなる という婉曲表現ですね。

他にも「死ぬ」の表現はたくさんあります。

 cease to exist  存在が亡くなる・終焉を迎える(物や事象に使うことが多いが、人にも使える)
 perish  
(事故・災害・戦争などによって)命を落とす
 rest in peace  安らかに眠る(R.I.P.)
 succumb to death  死に屈する
 (be) put to sleep  
(文脈によっては)安楽死させられる

死は人の命に必ずついてまわるものですから、表現も多いですね。



 記事の英語 

Mikhail Gorbachev, president of the Soviet Union, Nobel Peace Prize winner and co-founder of Novaya Gazeta, passed away on 30 August
ミハイル・ゴルバチョフ・ソビエト連邦大統領は、ノーベル平和賞受賞者で、「ノーバヤ・ガゼータ」(ロシアの独立系新聞)の共同創始者でもあったが、8月30日に亡くなった。



彼は1980年代半ばにソ連の行き詰まった政治体制を立て直す「ペレストロイカ」や「グラスノスチ」という情報政策に取り組みましたが、結果としてソ連崩壊を招きました。

個人的にも、この頃は大学生時代で、国際問題について多くの刺激を受けた頃です。ベルリンの壁崩壊などをリアルタイムで見た世代にとっては、ゴルバチョフ氏の逝去は感慨深いものがあります。

hall of fame - イチロー、マリナーズ球団殿堂入り

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イチローのマリナーズ殿堂入りの式典がシアトルの球場で行われました。

彼は英語のスピーチでファンに感謝の思いを伝えました。


 hall of fame 
殿堂


今回は、この粋な英語表現、「殿堂」を見ておきましょう。

そもそも「殿堂」とは何か、あまり深く考えることはありませんよね。何となく偉業を成し遂げた人々に与えられる称号のように感じると思います。

それも正しいのですが、  hall  会館・ホール であることから、物理的な建物でもあります。

hall of fame は、読んで字の如く、著名人などの銅像や肖像画を飾ったホールや博物館も指すのです。

The Baseball Hall of Fame and Museum
野球殿堂博物館

これは東京都文京区にある、日本の野球で殿堂入りした選手に関する博物館です。

The International Tennis Hall of Fame
国際テニス殿堂

テニスの歴史に名前を残した選手たちを記念する博物館で、アメリカのロードアイランドにあります。

「殿堂」という名誉の称号なのか、物理的な建物なのか、文脈で判断する必要があります。

The baseball player entered the hall of fame.
その野球選手は殿堂入りした。(「殿堂入り」という名誉)

Visitors entered the hall of fame.
来訪者たちが殿堂に入った。(建物)



 イチローの英語 

彼の式典でのスピーチから、ユーモアを交えた部分についてみてみましょう。チームメートだった元エース左腕ジェイミー・モイヤー氏について語った部分です。

When I first met you, you keep talking to me in English for 30 minutes, and I had no idea what you said.
初めて会ったとき、あなたは僕に30分間英語でしゃべり続け、何を言っているか分かりませんでした。

Now, my English is a little better, but still can't understand most of what you say.
今は少し英語が上達しましたが、あなたの言っていることは未だにほとんど分かりません。

ここは事実を淡々と述べているように見せかけて、実は「君の言うことはいつでもイミフ」と茶化しているわけです。



上記はとても分かりやすい例でした。人にもよると思いますが、アメリカン・ジョークというのは、ブラックでシニカルでステルスな笑いが多いので、笑いのポイントがわかりにくい場合が多く、なかなか油断ならないものなのです。