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衆院選 「バラマキ合戦」か「分配」か

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次の日曜には投票です!

今回の衆院選は「バラマキ合戦」と言われてきました。偏在した富の「分配」に焦点を当てる党もあれば、「成長が先だ」とする党もあり、力点はさまざまです。


 バラマキ 
pork barrel


英語の政治ニュースを読んだことがある方なら見たことがあるはずです。

 pork barrel  利益誘導

などと訳されます。また形容詞として

pork-barrel politician
利益誘導型の政治家・バラマキ政治家

などにも使われます。

でも、そもそもなぜこの単語の組み合わせが利益誘導なのでしょうか?

 pork  豚肉
 barrel  

その
語源はとても興味深いのです。

It has been suggested the phrase was derived from when enslaved people would scramble for their shares of salted pork, which people who owned slaves gave to them in barrels as a "reward."

この表現は、奴隷が先を争って塩漬けの豚肉の切れを求めた頃に由来するとされているが、この塩漬けの豚肉というのは、奴隷を所有していた人々が「ご褒美」として樽に入れて与えたものである。

なんだかひどい話ですが、奴隷制度があった時代のアメリカの事情から来ているとされています。

これが転じて

"pork barrel spending" soon came to refer to members of Congress funding questionable projects in their home districts for political gain.

ほどなく「バラマキ支出」は、自分たちの選挙区において政治的利益のために問題のある事案に予算をつける下院議員を意味するするようになった。



経済全体のパイを拡大することは必要なことですが、「分配」が求められる理由は公平性の問題です。

パイが大きくなっても、得をしてきた人だけがさらに得をする、そんな状況にうんざりだというのが今の庶民感情でしょう。

その意味では「成長」と「分配」は比較の軸が違うようにも感じます。

山手線内回りが工事を終えて運転再開

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都心近郊にお住まいの方は影響を受けたかもしれませんね。

週末に運休になっていた山手線内回りの一部区間が今朝から再開しました。

ところで、「内回り」「外回り」という英語表現はあまり聞かないように思います。


 山手線内回り 
Yamanote Line's
Inner Loop


一応、対訳としては

 inner  内側
 loop  環・環状

を使った inner loop で「内回り」とでき、同じように outer loop で「外回り」となります。

ところが、実際の車内アナウンスで inner/outer を聞いたことがありません。

"This train is bound for Tokyo and Ueno."
この列車は東京・上野方面行です。

これは品川あたりで聞く「内回り」のアナウンスですが、このように、具体的な駅名をアナウンスしますね。

外国人にとっては「内回り」「外回り」といわれてもどちら方向か見当がつかないからだと思います。日本人だってわからないです!

また、現在地によっても当然アナウンスされる駅名が変わります。

というわけで、あまり inner/outer loop といっても通じない可能性が高いと思います。



今回の運休は渋谷駅の改良工事のためということですが、一つの段階の工事にすぎないとはいえ、1日2日で終えられる段取りの良さはすごいとしか思えません。

英会話教材「スピードラーニング」が事業を畳んでいた

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この手の英会話教材を見るたびに腹立たしく感じていました。

「スピードラーニング」、出たときから胡散臭いと感じていました。

このような広告は「誇大広告」どころか、事実に反する「虚偽」ですね。コツコツ努力している学習者への冒涜ともいえるでしょう。

個人的な話になりますが、中学のときに英語が好きになって以来、結果として日々何かしらの形で英語に触れることで20代から英文ニュース記者やデスクとして働くことができました。最近は英語学習に関するメディアコンテンツの執筆や実務翻訳などもさせていただいています。

こうした「積み重ね」こそが語学習得の唯一の道だと思っています。

昨今のオンライン・コミュニケーションの発達で、語学学習ツールも多様化しました。アプリやオンライン英会話など、手軽な手段がそれらしい謳い文句とともに宣伝されています。

私は、こうしたものすべてを否定するつもりは全くありません。要は、学習者ひとりひとりが使い方を工夫して、どうやって語学力の向上に役立てることができるのかを考えることが大切なのだと思います。

私が日々こうして英語に関する小ネタをブログに提供しているのも、みなさんへの動機づけの意味と、
自分の能力維持の意味があります。

英語習得に王道はない、とだけ申しておきます。



campaign trail - 衆院選に向け「遊説」が活発化

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月末の投票に向けて、選挙カーが最近うるさいですね!だいたい本人が乗っていないのがまず詐欺的です。

選挙期間といえば、このフレーズでしょう。


 campaign trail 
遊説


選挙活動としての campaign という単語には親しんでおられると思いますが、campaign trail という使い方はそうでもないのではと思います。もともとは

 trail  道・小道

という意味があり、campaign trail は「選挙活動の道」ということで、選挙区を練り歩いて遊説して回ることを意味するのです。

Webster の定義

campaign trail
a route that takes a candidate for office to different places in order to talk to people during a campaign

選挙活動中に人々に語り掛けるために、公職への立候補者がいろいろな場所を回るルート


ただし、実際の英語の使い方には注意が必要です。

(be) on the/one's campaign trail 「遊説中で」と補語として使うことが多くなるでしょう。

The candidate has been on his campaign trail since the beginning of the month.
その候補者は月初から遊説中である。
  
また、遊説に欠かせないのが

 stump speech  街頭演説

ですよね。こちらもよく出てきますので覚えておいてください。



 記事の英語 

in a stump speech in Date, Fukushima Prefecture, Yukio Edano, leader of the main opposition Constitutional Democratic Party of Japan, blamed the LDP government for not raising over the past nine years the income of essential workers, such as care workers, nursery staff and nurses.

福島県伊達市で行われた街頭演説で、最大野党・立憲民主党の枝野幸男代表は、介護や保育従事者や看護師などのエッセンシャルワーカーの収入を上げることを過去9年間行ってこなかったとして、自民党政権を批判した。



当地の小選挙区では3候補(いつも同じ顔)が出馬していて、代り映えのない衆院選です。

こんなことで新たな風が政治に吹き込むとは思い難いです。



Colin Powell - パウエル元米国務長官死去 コロナ感染の合併症

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アメリカ国務長官を務めた Colin Powell 氏が亡くなりました。新型コロナウイルスに感染し、合併症になったそうです。

ブッシュ政権の下で、初の黒人として国務長官を務めた人物で、共和党の穏健派としてトランプ時代に深まった国民の分断を克服するという役割も果たしていたようです。


 Colin Powell 
コリン・パウエル


今回は、「死ぬ」や「亡くなる」に関する英単語をおさらいしておきましょう。

言葉のトーンによって上手く使い分けができるようになって初めてその言語をマスターしたと言えるのではないでしょうか?

同じことを表すにしても、丁寧な言葉遣いが求められるときや、ダイレクトに言ってしまってよいときなど、状況は様々です。

「死ぬ」にも同じことが言えると思います。

 die  死ぬ

これは最も一般的かつ直球ですね。

事実を淡々と述べるニュアンスになるので、事件や事故の状況から訃報まで、幅広く使えるでしょう。

この Reuters の記事は一貫して die を使っていますが、事実として淡々と伝える意図があると思われます。

 decease  亡くなる

これは動詞よりも be deceased と形容詞で使うことが多いと思います。
die / dead よりも少し婉曲的だといえるでしょう。

 pass away  亡くなる・他界する

こちらはさらに婉曲表現ですね。故人に対する尊敬の念も込められているといえます。

The former Secretary of State passed away on Monday at the age of 84.
その元国務長官は、月曜日に84歳で他界した。

 depart  (彼の世へ)旅立つ

これは文学的ですね。文脈によって判断する力が必要になるでしょう。

the departed 故人

the+形容詞で「~な人」ですが、departed「すでに発たれた人」⇒「故人」ですね。



パウエル氏はワクチンを接種していたということです。ご高齢ということもあり、いろいろ不運が重なったのでしょうか。

「サ高住」で過剰な介護サービスの押し付けが横行

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高齢化社会を逆手に取った悪徳商法が増えているようです。

いわゆる「サ高住」で、過剰な介護サービスを使わせて利益をあげる「囲い込み」と呼ばれる不適切な行為が問題になっていると読売が報じています。

この「サ高住」って何でしょうか?


 サ高住 
サービス付き高齢者向け住宅
elderly housing
with nursing care


何でも略すのは、見出しで字数を詰めたがる新聞の悪しき伝統ですね。

英語で「サ高住」に定訳はないと思います。解釈すれば「高齢者向けの介護サービス付き住宅」ですから、それに沿って説明しましょう。

 elderly  高齢者
 nursing care  
介護

residence for seniorshousing for the elderly 「高齢者向けの住居」 としてもいいでしょうね。

the+形容詞 で「~な人」を表す名詞になることはご存じだと思います。

 the rich  富裕層
 the poor  貧困層

また、nursing-care services とサービスを加えても良いと思います。



記事によれば、安い家賃で集めた入居者を併設する自社のデイサービスに通わせるなどして、税金と保険料が主な財源の介護保険で利益を確保する「囲い込み」が横行しているそうです。

親の介護が身につまされる世代の方も多いでしょうから、行政は早期にサービスと負担の適正化に動かねばなりません。


constituency - 衆院選に向けて「選挙区」の英語

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正直なところあまり盛り上がっている気がしないのですが、選挙です。

しかし、政治に無関心であることが結果として自分たちの暮らしを変な方向に導いてしまいますから、選挙権はしっかり行使しましょう!


 constituency 
選挙区


英語で政治ニュースを見ていれば頻出単語だとわかるのですが、なじみのない人には覚えにくいでしょうね。

関連する単語に

 constituent  がありますが、これは「構成要素」が元の意味で、「選挙区の構成要素」つまり「選挙区の有権者」という意味でも使われます。これに -cy がついたものが constituency選挙区」というわけです。

さらにいえば、

 constitute  【動】~を構成する

にまで遡って関連づけることもできるでしょう。ここから派生したのが

 constitution  憲法・構成

であることはご存じですよね。

また、「選挙区」といえば、これは外せません。

 single-seat constituency 
小選挙区(=一人区)

 proportional representation constituency 
比例代表区

後者は特に長ったらしいですが、頻出です。あまり細かいことは言わずに

 electoral district  でも「選挙区」です。



今回の衆院選では、小選挙区が289、比例代表が176の計465議席が争われます。自公政権が公示前の300を超える議席をどこまで減らすかがカギとなります。

過去の衆院選では、政権奪還した2012年以降、14年、17年と3度続けて自公が圧勝しています。